第5話「高すぎる値札」

丘の麓のパン屋は︑
朝だけ︑客が並ぶ︒

御前査定まで︑7日︒
マーラ:王都の娘が
子を産んでね
店を売って
そばに行きたいんだ

仲買人:値帳の値は 150
でも うちに任せれば
1200で
売ってみせますよ

売り頼みの約束(グラナート商会)ほかの仲買には頼まない:3か月売り値:銀貨1,200枚
リタ:それで
3か月で
見に来た人は︙︙
マーラ:一人も
商会からの知らせも
一度も
来なかった
値なしの土地、査定します
第5話「高すぎる値札」

グラナート商会の仲買人ルッツ
ルッツ:奥さん
約束の3か月だ
値を下げましょう
ルッツ:︙︙いや
商会が300で
買い取っても
いい
マーラ:1200で売れるって
言ったじゃないか!
ケイ:その1200の
理由を
聞かせてください
ルッツ:理由?
高く売りたいって
言ったのは
奥さんの方だ

前の世界では︑
売り値について
意見を言う時は︑
その理由を示す決まりがあった︒
ケイ:理由のない値は
値じゃない
ただの
約束の言葉です

机の上の値では︑
決めない︒
店の周りを︑
全部見る︒

マーラ:窯は 40年
使ってるよ
ひびは
冬に入った
ケイ:窯の傷みも
裏庭の道も
井戸の水も
見た物は
全部書きます

査定書|マーラのパン屋(取引事例比較法)① 北の門の外の粉屋 1年前 銀貨420枚② 麓の宿 半年前 銀貨450枚③ 隣の村の道ばたの店 2年前 銀貨360枚(売れた時の事情・時期・道と土地の違いを直して)比準価格:銀貨 約430枚
リタ:1200どころか
半分にも
届かない︙︙
ケイ:買う人は
近くで売れた値と
比べる
1200の札を見たら
見に来もしない

マーラ:高い値を
言ってくれた人を
信じたかったんだよ
ケイ:高い値を言う人が
高く売ってくれるとは
限りません
聞くのは
値の理由です

リタ:ケイ︙︙
商会が この1年で
買った土地
商業ギルド 売買の帳|買い手:グラナート商会(この1年)買った土地 118区画そのうち、商会が先に売り頼みを受けていた土地 97区画売れ残った後、売り頼みの値の4分の1ほどで買っている
記録係:高い値で預かって
売れ残らせて
自分で安く買う
帳を読めば
すぐ分かるのにね

王都の裏通りには︑
同じ札が︑
いくつも下がっていた︒
記録係:それにね
ほかの仲買が
買いたい客を連れてきても
商会は「もう決まりかけてる」と
断ってたそうだよ
ケイ:値なしの土地と
同じ手だ
値の理由を
誰にも見せない

マーラ:約束の3か月は
今日で終わりだ
︙︙もう
頼まないよ

ルッツ:丘の値が
決まらなきゃ
この道に値なんか
付かねえよ!
マーラ:売るのは
丘の値が出てからに
するよ
あんたの値でね

10日の数え(ダンジョンの入口) 9日目入った組 1日に平均 31組入場料 1組 銅貨20枚かかる物:見張り・柵の修理・けが人の手当て(数えている途中)
ドーラ:あと1日で
1年の稼ぎが
見えるね

ケイ:稼ぎから
かかる物を引く
それを
1年に直す

御前査定の前の夜︒
大神殿の鐘が︑
真夜中に鳴った︒

グレゴール:神託が
北の丘の値を
告げた
80年ぶりに

大神殿 値の神託|北の丘の土地値:銀貨10枚

ケイ:80年
黙っていた神託が
商会と
同じ値を︙︙?

ベルント:さて
神と 小僧
王は どちらを
信じるかな
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あなた「この宿で人が死んだ」と言われた後を考えたい
AIドーラがなぜそれを知っていたのかを謎にする手があります。噂で値を下げたい商会の差し金か、ドーラ自身がその場にいたのか。どちらでも、ケイの査定書が試されます。
あなたドーラの過去の線で、最初の台詞を
AIドーラ「あの夜、あたしは隣の部屋にいたのさ」。絵:宿の階段の上、古い傷の残る手すりに触れるドーラ。
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