第4話「家だけは、残したい」

栗田 修平:これだけは
止められ
ない

宗方さんに
答えられなかった︑
「その他」の3万円︒
市役所の3階︒
翌日の昼休み︒

宗方 依子:その3万円
今日は
聞きますよ

栗田 修平:︙︙父の
家の
ローンです
父は4年前に︑
会社を辞めた︒
家のローンの
残りの分を︑
毎月3万円︑
送ってきた︒
栗田 修平:あの
整理したら
父の家まで
取られ
ますか

宗方 依子:うーん
それは
志賀先生に

栗田 修平:志賀先生の所
一緒に来て
もらえますか
宗方 依子:はい
いいですよ

その週の金曜︒
志賀先生の事務所︒

志賀 亮:家の名義は?
栗田 修平:え 父です
志賀 亮:ローンの
名義と
保証人は?

栗田 修平:父だけ
です

志賀 亮:うん
なら
お父さんの家は
修平さんの
借金の担保じゃ
ない
志賀 亮:任意整理で
足りない
なら

〈個人再生

宗方 依子:はい
計算しましょ

志賀 亮:えっ
宗方さん
来てたん
ですか
栗田 修平:付き添いを
頼んだんです


〈個人再生で、

栗田 修平:え︙︙
3万︙︙
栗田 修平:仕送りと
同じだ
栗田 修平:父の家も
特則で
守れますか

志賀 亮:特則?

栗田 修平:父の家は
父の家で


志賀 亮:仕送りを
続けるかも
計画の中で
決めましょう
栗田 修平:うん
父に
話して
きます
実家︒
日曜︒

修平の
栗田 正一:おう
修平
栗田 正一:悪いな
毎月

栗田 修平:父さん
その仕送りの
ことで
栗田 正一:まあ
上がれ
茶でも
入れる


栗田 修平:あれ
この封筒
僕の机と
同じだ

栗田 修平:父さん

栗田 修平:ほかにも
借りてる?

栗田 正一:︙︙
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