第1話「月、14万円」
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・店は架空です。

日曜の
三枝 昭一:65に
なったら
開ける

ほのかの
三枝 昭一:まあ
なんとかなる

調味料の
三枝 ほのか:︙︙って
私も
開けてない
私のかばんにも︑
3か月前の封筒が
1通︒
三枝 節子(画面の外の声):もう2か月
そこに
あるのよ
三枝 節子:はいはい
今日こそ
開けましょ
ほのかの


父が65歳になるのは︑
来月︒
三枝 節子(画面の外の声):金額は
去年の
ハガキよ
三枝 昭一:ほら
14万あれば
十分だろ
三枝 節子:じゃあ
これ
見て

〈三枝家の
三枝 ほのか:8万!?
三枝 昭一:いや
まだ
働けるし
〈年金から
三枝 昭一:は?
もっと
減るのか
三枝 ほのか:私のは
大丈夫
だよね︙︙

〈ほのかの


三枝 ほのか:月5万!?
三枝 昭一:わはは
おれより
ひどいな
三枝 節子:笑ってる
場合じゃ
ないでしょ

三枝 ほのか:50歳未満は
これまでの
加入実績で
計算︙︙?
〈見込額の
三枝 ほのか:あっ
今までの
分だけだ

〈公的年金シミュレーター
三枝 ほのか:えっ
13万!?
三枝 ほのか:見えて
なかった
だけか

三枝 昭一:毎年
ちゃんと
見て
なかったな
三枝 昭一:年金だけで
暮らせると
思ってたよ

三枝 ほのか:だよね
一緒に
計算しよ
三枝 昭一:よし
おれも
増やすぞ
三枝 昭一:受け取りを
70まで
遅らせる
三枝 節子:70まで
って

三枝 節子:会社
来月で
終わり
でしょ

三枝 ほのか:ちょ
待って
え?
〈70歳まで〉年金:0円給料:0円あと
父の再雇用は︑
来月の誕生日で
終わる︒
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あなた父が「70まで待つ」と言って母に止められた後の、夕ごはんの場面を考えたい
AI誰も年金の話をしないまま、母が父の茶碗にだけ多めにご飯をよそうと、母が怒っていない事が伝わります。ほのかが自分のスマホでもう一度シミュレーターを開き、父の分を入れられるか聞く形にすると、次の話の繰下げにつながります。
あなた父の最初の一言を
AI昭一「……70まで、何して食うんだろうな、おれ」。絵:箸を止めたまま、居間の隅の緑の封筒を見る父。
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