第1話「最終便、欠航です」
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・店は架空です。

9月の

出張の
岩佐 宗一郎:ホテル代
出るんだろう
な!
羽村 千早:も︙︙
申し訳
ございません
羽村 千早:あの︙︙
台風の
欠航は
羽村 千早:お客様の
ご負担で︙︙
岩佐 宗一郎:ふざけ
るな!
この一時間で︑
四十二人に︑
同じ事を言った︒
最終便、欠航です。
第1話「最終便、欠航です」
五時間前︑
十三時五十分︒

同じ
羽村 千早:えっ
着けなかったら
戻って
くる︙︙
志摩 剛:ああ
志摩 剛:客には
先に
言え

本土へ
雨宮 澪:この便
飛び
ますか
雨宮 澪:あした
十一時に
姉の
結婚式で
羽村 千早:えっ︙︙
羽村 千早:お約束は
できない
ん
ですけど
雨宮 澪:大丈夫
です
「大丈夫です」と
言う人ほど︑
大丈夫では
なかった︒
十六時四十八分︒


ドッ
折り返しの機体が︑
着陸の時に
鳥とぶつかった事を︑
千早は︑まだ
知らなかった︒
十七時五十二分︑
欠航が決まった︒
それから︑一時間︒

羽村 千早:申し訳
ございません
羽村 千早:申し訳
ございません

志摩 剛:羽村
志摩 剛:理由は?
羽村 千早:台風︙︙
です
志摩 剛:確かめたか
羽村 千早:︙︙え
志摩 剛:理由で
志摩 剛:お客の
明日が
変わる

羽村 千早:あの
百八十四便の
欠航の
理由を
滝(電話の声):機番
確認します

羽村 千早:台風じゃ
ない︙︙
羽村 千早:会社の
理由
じゃん︙︙
羽村 千早:機材の
理由

羽村 千早:お客様!
羽村 千早:さっきの
ご案内は
間違い
です!

羽村 千早:すみません!
欠航の
理由は
機材の
点検
だったんです!
岩佐 宗一郎:︙︙最初から
そう
言え
岩佐 宗一郎:でも
岩佐 宗一郎:走ってきたのは
︙︙悪く
ない

志摩 剛:確かめたな
羽村 千早:︙︙はい
志摩 剛:よし
四十二人
全員に
かけ直せ
〈島の
羽村 千早:十二室︙︙

雨宮 澪:あしたの
朝の便は
雨宮 澪:何時
ですか

運航管理に︑
朝の便を聞いた︒
滝(電話の声):代わりの
機体は
滝(電話の声):あすの
朝六時十分に
着きます
結婚式まで︑
あと十五時間︒
始発の席は︑
まだ︑
誰にも約束
できなかった︒
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あなた千早が42人に電話をかけ直す夜の場面を、もう少し見たい
AI電話の向こうで怒る人、泣く人、もう寝ていた子ども、とかけるたびに声が変わり、42人目でかけた番号が岩佐の会社の夜間の窓口だった、とすると、次の朝の再会につながる場面にできます。
あなたその時の千早の一言を
AI千早「申し訳……いえ。お知らせが、あります」。謝りかけて言い直す一言にすると、その夜の千早の変わり目が見えます。
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