第6話「月末の審査」
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・店は架空です。

月末まで、
灰馬組 実車率 29%月末まで
チカ:みんな
今夜で
30を
越えます!
ガロ:雨だぞ?
客は
勝手に来る
チカ:だからこそ
空で
走らせない

雨の日は︑閉門前に︑
劇場と大神殿から︑
東門へ人が動く︒
流しは︑大通り︒
付け待ちは︑宿の前︒
呼ばれたら︑早く着く車︒

〈配車盤〉 九の

チカ:14と15
東門の外
組みます!

ガロ:揺れるぞ
︙︙先に
言っとく
ガロ:行き先は
東門の外の
井戸の広場
だな?

九の鐘︒
門は︑閉じた︒
空車の王都 〜転生配車係は、馬車を空で走らせない〜
第6話「月末の審査」

灰馬組 実車率
ピム:︙︙さんじゅう
いち?
チカ:届いた!

月末︒
御者ギルドの︑審査︒
ギルドの審査役:灰馬組
乗合の札なく
客を
乗り合わせた
ギルドの審査役:訴えたのは
金獅子商会

ヴィクトル:決まりは
決まりだ
ヴィクトル:1台に
知らない客を
2組
ヴィクトル:乗合でなくて
何だ


帳場の記録︒
灰馬組 相乗りの
チカ:乗合馬車は
走りながら
知らない客を
拾います
チカ:でも
うちは
走る前に
乗る人が
決まってる
んです
チカ:途中で
乗った客は
一人も
いません!
前の世界でも︑
タクシーの相乗りは︑
途中で知らない
客を乗せない︒

アダ:あたしは
その馬車に
乗ったよ
アダ:知らない客は
途中で一人も
乗らなかったよ
アダ:降りる所も
先に
聞かれたしね
ギルドの審査役:ふむ
実車率は?

ベルタ:31%
ベルタ:︙︙今月の
数字です

ガロ:︙︙へっ
30を
越えやがった
チカ:ううん
みんなで
越えたんです
空車の王都の︑
最初の月が︑
終わった︒
その夜︒
雨は︑上がっていた︒

ヴィクトル:この帳を
作ったのは
お前か
チカ:︙︙はい

ヴィクトル:灰馬組を
組ごと
買いたい

空車の王都 〜転生配車係は、馬車を空で走らせない〜
第6話「月末の審査」
つづく
次の話 11月1日(日)更新
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あなたヴィクトルの「組ごと買いたい」に、チカはどう答える?
AIチカが「帳面は売れても、乗った人の札は売れない」と断る線が考えられます。ベルタが黙って煙管をくわえ、チカに任せる場面にもできます。
あなたガロの一言がほしい
AIガロ「金獅子の馬車は、揺れる」。絵:戸口の外の雨上がりの石畳を見下ろすガロの横顔。
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