読み切りログイン
一覧

読み切り「免税は、出国で確認してから」

2026年11月5日のニュースから

開店前の朝。駅の裏の細い通りの、小さな和雑貨の店。のれんをくぐり、段ボール箱を抱えた若い男が入ってくる。レジの台の前で、紺の前掛けの女がタブレットを見ている。通りから斜めの朝の光。

和雑貨の店の店長(38)仁科 冴子

文具の卸の会社 営業事務(26)乙部 航平

乙部 航平:おはようございます
便箋と袋の
お届けです

仁科 冴子:乙部くん
ちょうどいい所に

ニュースの見出し免税店、11月から「リファンド方式」に税込で売り、出国の時に返金

仁科の顔の寄り。タブレットから目を上げ、困ったように眉を寄せて口をとがらせる。朝の光が頬に当たる。

仁科 冴子:お客さんに
『お金はいつ戻るの?』
って聞かれるのよ

仁科 冴子:私もちゃんと
答えられなくて

レジの台の上の寄り。手書きの案内の紙と、ボールペン。紙は線と枠だけで字は無い。仁科の指先と前掛けのひもが写る。

仁科 冴子:土曜までに
この案内の紙を
書き直したいの

乙部の顔の寄り。段ボール箱を床に置きながら、軽い調子で笑う。

乙部 航平:税込で売るなら
もう免税じゃない
でしょ

乙部 航平:免税店は
なくなるんですね

仁科の胸から上。入口のガラス戸に貼った免税の札(字の無い丸い印)を、親指で指す。

仁科 冴子:なくならないわよ
免税の札も
そのまま

乙部の胸から上。ガラス戸の札を振り返って見て、笑いが引き、首をかしげる。

乙部 航平:じゃあ
税込で払うのに
何が免税なんだろう

仁科の胸から上。段ボール箱のふたを開けて、中の透明な免税用の袋の束を1つつまみ上げる。

仁科 冴子:それにね
この免税の袋も
要らなくなるかも

乙部の顔の寄り。目を丸くして、袋の束と仁科の顔を見比べる。

乙部 航平:えっ
うちの袋が!?

仁科の顔の寄り。肩をすくめて、困ったように笑う。

仁科 冴子:そう聞いたけど
それも
よく分からないの

乙部が受け取りの紙を受け取り、のれんの方へ向かう後ろ姿。仁科はレジの台の前で手を軽く上げる。棚に和紙の便箋と箸袋が並ぶ。

乙部 航平:吉住さんに
聞いてきます
土曜の前に!

読み切り「免税は、出国で確認してから」

夕方の
市立図書館

市立図書館 調べもの相談の司書(43)吉住 ふみ

夕方の市立図書館の2階。税の本と法令集の棚の前で、分厚い本を抱えた司書の女性が振り向く。小走りの若い男がスマホを掲げて近づく。窓から傾いた日が差す。

乙部 航平:免税店で
税込で払うのに
免税なんですか?

吉住 ふみ:元の発表を
見てみましょう

カウンター横の調べもの用の PC を、2人の背中越しに斜め上から。青く光る画面を司書の指が指し、男は身を乗り出す。画面は線と枠だけ。

輸出物品販売場制度のリファンド方式への見直しアドレス:www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/format/002.htm輸出物品販売場制度のリファンド方式への見直し令和7年度税制改正により、令和8年11月1日から「リファンド方式」が実施されました。

リファンド方式(りふぁんどほうしき)の解説

現実の事実免税店(輸出物品販売場)で、外国人(がいこくじん)旅行者などに税込の価格で売り、出国の時に税関が持ち出しを確認した後で、お店が消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)を返す(リファンドする)のが基本の仕組みです。令和8年(2026年)11月1日以降の販売から、この方式になりました。前の制度と並べて使える移行の期間はありません。

いつ買った物から?
出国の日ではなく、免税店で売った日(品物を渡した日)で決まります。2026年11月1日以降に売った物から、リファンド方式です(国税庁のQ&A)。
確認の前に返すお店もある?
あります。国税庁のQ&Aは、税関の確認の情報を取る前に返すこともできるとしています。ただ、買った人が出国の時に確認を受けなかった時は、お店は免税を受けられず、その分はお店の責任になります。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

乙部の顔の寄り。青い光を受けて、画面の1行目を目で追い、口が半開きになる。

乙部 航平:『輸出物品販売場』
これが
免税店のこと?

司書の胸から上。画面の縁に手を添え、国税庁のリーフレットの頁を乙部に向けて見せる。

吉住 ふみ:そうです
変わった所は
4つあります

国税庁のリーフレット(令和7年4月)アドレス:www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/pdf/0025003-110_01.pdf1 免税店は、税込価格で販売する2 買った人は、購入日から90日以内の出国時に税関の確認を受ける3 お店は、税関が確認した旨の情報を保存して、免税になる4 お店は、確認の後に消費税相当額を返金(リファンド)する

消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)の解説

現実の事実免税店で税込で払った額のうちの、消費税の分です。リファンド方式では、出国の時に税関の確認を受けた後で、この額が売ったお店(か、お店が返金を任せた会社)から戻るのが基本です。返金を任せた会社の手数料(てすうりょう)を旅行者とお店のどちらが持つかに決まりはないので、手数料を引いた額が戻る事もあります。

手数料は旅行者が払うもの?
決まりはありません。観光庁は、諸外国では旅行者が持つのが一般的だとしています。国は返金の手数料を取りません(観光庁の免税店向けのよくある質問)。
お金以外や、多めに戻る事もある?
あります。返し方に法令のルールが無いので、その施設で使えるクーポンやポイントで返す事も、消費税相当額より多く返す事もできます(観光庁の免税店向けのよくある質問)。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

乙部の手元の寄り。メモ帳に、店・空港・店の3つの丸を矢印でつなぐ青いペン。線だけ青。字は無い。紺のセーターの袖が写る。

乙部 航平:お店で払って
空港で確認して
あとで戻る︙︙

司書の胸から上。鉛筆の先で画面の「確認の後に」の行をなぞり、その行を見つめる。

吉住 ふみ:確認してから
返す

吉住 ふみ:免税はレジではなく
出国の時に
決まります

乙部の顔の寄り。目を見開き、自分のこめかみを指でとんとんと叩く。

乙部 航平:だから
税込で払うのに
免税店なんだ

PC の画面の寄り。青く光る説明の図の「90日」の行を、司書の指が指す。図は線と枠だけ。袖が写る。

国税庁のリーフレットアドレス:www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/pdf/0025003-110_01.pdf購入日から90日以内とは、購入日の翌日から計算して90日目までの期間例:11月1日に買った物は、翌年1月30日が税関での確認の期限

税関の確認(ぜいかんのかくにん)の解説

現実の事実免税で買った人が、品物を国外に持ち出す事を、出国の時に税関が確認する手続きです。購入日の翌日から数えて90日以内の出国の時に、空港や港の免税手続用の端末に旅券を読み込ませます。検査が要ると出た時は、税関の検査場所で品物を見せます。手荷物を機内に預けた後では受けられません。成田・羽田・関西・中部・新千歳・福岡・那覇の7つの空港では、スマホで(Visit Japan Web)オンラインの確認もでき、これも手荷物を預ける前に行います。

90日はいつまで?
購入日の翌日から数えて90日目までです。たとえば11月1日に買った物は、翌年の1月30日が確認の期限です(国税庁のリーフレット)。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

乙部の胸から上。指を折って日を数え、口をすぼめる。

乙部 航平:空港の
どこで確認して
もらうんですか

司書の胸から上。印刷した注意の紙を立てて見せ、スーツケースの絵の所を鉛筆で指す。

吉住 ふみ:出発ロビーの
免税手続用の端末
旅券を読み込ませます

外国人旅行者の方へ:ご注意くださいアドレス:www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/pdf/caution_jp.pdf外国人旅行者の方へ:ご注意ください税関の確認は、手荷物の機内預けをした後に受けることはできません機内預けをする前に、時間的余裕をもって確認を受ける

乙部の顔の寄り。画面へ身を乗り出したまま目を見開き、冷や汗をかく。

乙部 航平:うそ
スーツケースに入れて
預けたら
もうだめ?

司書の顔の寄り。伏し目で画面の表の「レシート」の行に目を落とし、小さくうなずく。

吉住 ふみ:もう1つ
大事な所が
あります

Q&A(リファンド方式・概要編)アドレス:www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/pdf/0025012-025_02.pdfQ&A(リファンド方式・概要編)税関の確認は、購入記録情報を単位として行われる(ふつうは、レシート1枚の取引の単位)同じ購入記録情報の品物のうち、1つでも持っていなければ、その全部が確認を受けられない

購入記録情報(こうにゅうきろくじょうほう)の解説

現実の事実免税店が免税で売った時に、国税庁の免税販売管理システムへ送る販売の情報です。税関の確認は、この購入記録情報を単位に行われます。単位は、ふつうはレシート1枚の買い物です。同じレシートの品物のうち1つでも持っていないと、そのレシートの品物は全部、確認を受けられません。

お菓子を食べてしまったら?
食べ物や化粧品(けしょうひん)などを国内で食べたり使ったりした時は、免税手続用の端末を使わずに、税関の職員(窓口)に申し出ます。そのレシートの品物は、確認を受けられません(国税庁のQ&A)。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

乙部の胸から上。メモ帳をカウンターに置き、身を乗り出して画面をのぞきこむ。

乙部 航平:レシートの中の
お菓子を1つ
食べちゃったら?

司書の胸から上。鉛筆を顎に当て、ゆっくり首を横に振る。

吉住 ふみ:残念ですけど
そのレシートの物は
全部
確認を受けられません

吉住 ふみ:その時は
税関の窓口に
申し出ます

乙部の顔の寄り。目をぎゅっとつぶり、頭を抱える。

乙部 航平:お菓子1つで
レシートまるごと︙︙

乙部の胸から上。はっと顔を上げ、メモ帳に挟んだ受け取りの紙を取り出す。

乙部 航平:あの
免税の袋の話も
ここにありますか

司書の胸から上。うなずいて、リーフレットの表の頁を開き、鉛筆の先で1行ずつ指す。

国税庁のリーフレットアドレス:www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/pdf/0025003-110_01.pdf一般物品と消耗品の区分を廃止消耗品の購入上限額(50万円)を廃止特殊包装を廃止購入下限額(5千円)の判定は、税抜価額で行う

消耗品(しょうもうひん)の解説

現実の事実免税店の制度で、食べ物・飲み物・薬・化粧品(けしょうひん)などを指す区分でした。前の制度では、消耗品は1日1店で50万円までで、決まった袋などで包む「特殊包装」が要りました。2026年11月1日からは、一般物品との区分がなくなり、上限の50万円と特殊包装も廃止されました。

5,000円以上の決まりは?
残ります。区分を分けずに、税抜の額で5,000円以上かを見ます(国税庁のリーフレット)。金と白金の地金・金貨・白金貨と、消費税がかからない物は対象外(たいしょうがい)です。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

乙部の顔の寄り。口をぽかんと開け、肩が落ちる。

乙部 航平:特殊包装を廃止︙︙
袋の注文が
減るやつだ

乙部 航平:袋は減るし
旅行者は手間だし
誰のための
制度なんですか

司書の顔の寄り。気の毒そうに眉を下げつつ、口の端が少しゆるむ。

吉住 ふみ:免税は旅行者のため
変えたのは
横流しを防ぐためです

免税品(めんぜいひん)の横流しの解説

現実の事実免税で買った品物を国外に持ち出さず、日本の中で売ってしまう不正です。財務省は、外国人(がいこくじん)旅行者向けの免税制度をリファンド方式に変えたのは、この不正に対応するためと説明しています。出国の時に税関が持ち出しを確認するので、前の制度で横流しを防ぐために置いていた特殊包装などの決まりはなくし、免税店の事務と旅行者の手間を減らすとしています。

郵便で国外へ送るのはだめ?
買った免税品を郵便局などから国外へ別に送る扱いは、不正に多く使われていたため2025年4月1日に廃止されました。お店から直接海外へ送る「直送」の仕組みは残ります(財務省の令和7年度税制改正の説明)。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

吉住 ふみ:出国で確認するから
包むのは
決まりではなく
なりましたね

乙部の手元の寄り。メモ帳に電卓の計算を書き写す鉛筆。紺のセーターの袖とカウンターが写る。メモは線と枠だけ。

乙部 航平:気を取り直して
いくら戻るか
計算します

〈乙部の電卓〉仁科さんの店の和紙の便箋のセット 税抜1万円レジで払うのは、税込1万1,000円(消費税10%)戻るのは、消費税相当額の1,000円……?

乙部の顔の寄り。得意そうに、電卓を司書の方へ向けて見せる。

乙部 航平:1千円
ぴったり戻る
でしょ

司書の胸から上。小さく首を横に振り、画面の返金の頁を開く。

吉住 ふみ:それが︙︙
どう返すかは
法令に
ルールがないんです

国税庁「Q&A」問29アドレス:www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/pdf/0025012-025_02.pdf返金手続をどのように実施するかは、消費税法令において何らルールを定めているものではありません例:銀行振込、クレジットカード送金、アプリ送金、出国港内での現金

返金手続(へんきんてつづき)の解説

現実の事実税関の確認の後に、免税店が消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)を買った人へ返す手続きです。どう返すかは、消費税の法令にルールがありません。国税庁は、銀行振込(ぎんこうふりこみ)・クレジットカード送金・アプリ送金・出国する港の中での現金などを例に挙げています。お店が自分で返すほか、ほかの事業者(じぎょうしゃ)に任せる方法もあります。

いつ戻る?
何日後という決まりはありません。お店が税関確認情報(ぜいかんかくにんじょうほう)を取った後に返すのが基本で、取る前に返すお店もあります。時期と方法は、お店か、お店が返金を任せた会社の案内で確認します(国税庁のQ&A 問29)。
手数料(てすうりょう)は誰が払う?
返金を任せた先の手数料を、旅行者とお店のどちらが払うかに、特に定めはありません。国は返金の手数料を取りません(観光庁の免税店向けのよくある質問)。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

乙部の胸から上。眉を寄せ、電卓を握ったまま止まる。

乙部 航平:ルールが無いって
じゃあ誰が
いつ返すんですか

司書の胸から上。観光庁の頁に替え、手数料の行を鉛筆で指す。

吉住 ふみ:返すのは
売ったお店か
お店が任せた会社です

吉住 ふみ:返金を任せた先の
手数料も
誰が払うか決まりなし

免税店向け よくある質問アドレス:www.mlit.go.jp/kankocho/tax-free/page01_000001_00024.html免税店向け よくある質問リファンド手数料を旅行者負担とするか、免税店で負担するかについては、特に定めはありません政府が返金手続に係る手数料を徴収することはありません

乙部がカウンターに手をついて身を乗り出す。座ったままの司書は、乙部を見上げて落ち着いて聞く。

乙部 航平:1千円より
少ない事も
あるのか

吉住 ふみ:お店ごとの
決め方によります

乙部 航平:それに
出国したって
お店に伝わるんですか
ちょっと怖いな

吉住 ふみ:お店が国税庁のシステムで
税関確認情報を
取りにいきます

税関確認情報(ぜいかんかくにんじょうほう)の解説

現実の事実免税で買った物の持ち出しを、出国の時に税関が確認した、という情報です。税関の確認の結果は国税庁の免税販売管理システムに登録され、お店(か、お店が任せた承認送受信事業者(じぎょうしゃ))がシステムに問い合わせて取ります。結果は「税関確認済」か「免税不可」で、問い合わせられるのは自分の店で売った分だけです。お店はこの情報を保存して免税になり、その後に返金します。

旅券の情報もお店に伝わる?
旅券の番号などは、買う時にお店で旅券を見せた時点で、お店が購入記録情報(こうにゅうきろくじょうほう)として国税庁へ送っています(国税庁のQ&A 問2)。出国の時の確認で、お店が問い合わせて取るのは、その購入記録情報ごとの確認の結果です。
90日のうちに確認を受けなかったら?
購入日から90日以内に確認を受けなかった物は「免税不可」となり、お店の販売は税込のまま(課税)で決まります。免税にならないので、返金の元がなくなります(国税庁の税関確認結果のFAQ・Q&A)。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

司書の顔の寄り。眉を少し下げ、鉛筆の先で画面の別の行を軽く叩く。

吉住 ふみ:分かるのは
自分の店の分が
確認済か
免税不可か

吉住 ふみ:いつ・どうやって
いくら戻るかは
お店に聞くまで

吉住 ふみ:私にも
言い切れません

乙部の手元の寄り。メモ帳の「1,000円」の横に、はてなを書き足す鉛筆。字は無く、線と枠だけ。

乙部 航平:そっか
仁科さんが
答えられないのも
当たり前だ

乙部の胸から上。ふと顔を上げ、自分の胸を指さす。

乙部 航平:ちなみに僕も
免税で
買えます?

国税庁「Q&A」問3アドレス:www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/pdf/0025012-025_02.pdf免税購入対象者は、外国為替及び外国貿易法の非居住者で、一定の要件を満たす者日本国籍の人は、国外に引き続き2年以上住所か居所がある人

免税購入対象者(めんぜいこうにゅうたいしょうしゃ)の解説

現実の事実免税店で免税の手続きができる人です。日本に住んでいない人(非居住者(きょじゅうしゃ))で、短期滞在などの在留資格の外国人(がいこくじん)旅行者などが当たります。日本国籍の人も、国外に引き続き2年以上住んでいる非居住者なら当たります。この決まりは、リファンド方式でも変わっていません。

日本国籍の人は何を見せる?
旅券と、在留証明・戸籍の附票の写し・マイナンバーカード(国外に転出した記載がある物)のどれかです。マイナンバーカードは2026年11月1日から加わりました(国税庁のQ&A)。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

司書の顔の寄り。小さく笑って、首を横に振る。

吉住 ふみ:ふふ
残念
日本に住む人は
対象ではないんです

司書がプリンターから印刷した紙を取り出し、乙部へ差し出す。紙の見出しの帯だけ青。乙部は両手で受け取り、メモ帳に挟む。

吉住 ふみ:言い切れない所は
言い切らない
のがいいです

吉住 ふみ:決まっている所を
持って帰って

図書館の入口から出る乙部の後ろ姿。紙の束を胸に抱え、夕方の街へ駆け出す。空は夕焼けの手前の明るさ。

次の日の朝
開店前の店

開店前の和雑貨の店。のれんを掛けていた仁科が振り向き、印刷した紙を持って来る乙部を見る。通りから斜めの朝の光。

仁科 冴子:で お客さんには
何て言えばいい?

乙部の顔の寄り。昨日より落ち着いた顔で、まっすぐ仁科を見る。

乙部 航平:免税は
出国の時の確認で
決まります

乙部 航平:決まっているのは
ここまでです

レジの台の上に紙を広げた様子を、真上から。見出しの帯だけ青。仁科の指が1枚の端に置かれ、前掛けのひもが写る。字は無い。

〈乙部が書いた、決まっている所〉レジでは税込で払う買った日の翌日から90日以内の出国の時に、税関の確認手荷物を預ける前に、空港の端末で(7つの空港はスマホでも)同じレシートの物は、全部持っていく

仁科の胸から上。紙から目を上げ、真顔で乙部を見る。

仁科 冴子:いつ・いくら
戻るかは?

乙部の胸から上。紙を胸に抱え、少し考えてから、うなずく。

乙部 航平:えっと
法令に決まりがなくて
お店と
返金を任せた先しだいで

乙部 航平:なので
そこに聞くのが
いちばんです

仁科の顔の寄り。口の端がゆるみ、ため息のあとに小さく笑う。

仁科 冴子:そこは
言い切らない
のね

仁科がタブレットを手に取り、レジの台の前で画面を開く。乙部は空になった段ボール箱を抱えて、のれんの前で立ち止まる。朝の光が2人の足元に落ちる。

仁科 冴子:うちは返金を会社に
任せてるから
方法と手数料を聞いて書く

乙部 航平:あと
免税の袋で包む決まりは
もうありません︙︙

仁科 冴子:それを自分で
言うのね

見出しの「免税」は
出国で確認してから
返す話だった

〈この話の決まり〉2026年11月7日時点の、国税庁と観光庁の発表によります。決まりが変わった時は、この話に追記します。

おわり

読み切り「免税は、出国で確認してから」

おわり

この物語はフィクションです。会社・お店・図書館・人物は架空で、作中の品物と値段は架空の物です。制度の説明は2026年11月7日時点の国税庁と観光庁の発表によります。

お気に入りから外しますか?

免税店で税込で払うのに、免税って何?

この話の番外編、いつもの AI で作れます

同じジャンルの作品

この話の感想・こうなったらいい

感想や「こういう展開が読みたい」をお送りください。編集部の励みになります。いただいた声は、お名前を出さずに、作品の紹介(レビュー)として使わせていただくことがあります。

この話で分かること

2026年11月から、免税店で何が変わった?

2026年11月1日から、免税店(輸出物品販売場)はリファンド方式になりました。免税店は外国人(がいこくじん)旅行者などに税込の価格で売り、買った人は購入日の翌日から数えて90日以内の出国の時に税関の確認を受けます。お店は税関が確認した情報を保存して免税になり、その後に消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)を返します。

物語との違い

2026年11月1日以降に売った物から当たります。前の制度と並べて使える移行の期間はありません。お店が確認の前に返すこともできます(確認を受けなかった時はお店の責任。国税庁のQ&A)。このお話は2026年11月7日時点です。

免税の返金は、いつ、どうやって戻る?

どう返すかは、消費税の法令にルールがありません。国税庁は、銀行振込(ぎんこうふりこみ)・クレジットカード送金・アプリ送金・出国する港の中での現金などを例に挙げています。お店が自分で返すほか、ほかの事業者(じぎょうしゃ)に返金を任せる方法もあります。返金の手数料(てすうりょう)を旅行者とお店のどちらが払うかにも、特に定めはありません。

物語との違い

国は返金の手数料を取りません(観光庁)。いつ・どうやって・いくら戻るかは、お店と返金を任せた先の案内で確認してください。

免税のレシートの物を1つ食べたら、どうなる?

税関の確認は、購入記録情報(こうにゅうきろくじょうほう)(ふつうはレシート1枚の取引)を単位に行われます。同じレシートの品物のうち1つでも持っていないと、そのレシートの品物は全部、確認を受けられず、免税になりません。食べ物などを国内で食べた時は、空港の端末を使わずに、税関の職員(窓口)に申し出ます。

物語との違い

消耗品(しょうもうひん)以外の物は、出国までの間に国内で使っていても、最後に国外へ持ち出すなら確認を受けられます。型番などが書かれた箱や袋を捨てたり、中身と分けたりすると、品物を特定できず確認を受けられない事があります(国税庁のQ&A)。

日本に住んでいる人は、免税店で免税になる?

なりません。免税の手続きができるのは、日本に住んでいない人(非居住者(きょじゅうしゃ))で一定の要件を満たす人です。外国人(がいこくじん)旅行者などのほか、日本国籍の人でも、国外に引き続き2年以上住んでいる人は当たります。

物語との違い

日本国籍の人は、旅券と、在留証明・戸籍の附票の写し・マイナンバーカード(国外に転出した記載がある物)のどれかを見せます。マイナンバーカードは2026年11月1日から加わりました。

税抜1万円の物を免税店で買ったら、いくら戻る?

消費税が10%の品物なら、レジで払うのは税込1万1,000円で、戻る消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)は1,000円が目安です。ただし、返金の方法と手数料(てすうりょう)はお店と返金を任せた先で決まるので、1,000円がそのまま戻るとは限りません。

物語との違い

消費税の標準税率は10%、食べ物などの軽減税率は8%です(国税庁 No.6303)。軽減税率の品物なら、税抜1万円で800円が目安です。作中の便箋の値段は架空です。

この話の用語

リファンド方式(りふぁんどほうしき)漫画の中で見る
現実の事実免税店(輸出物品販売場)で、外国人(がいこくじん)旅行者などに税込の価格で売り、出国の時に税関が持ち出しを確認した後で、お店が消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)を返す(リファンドする)のが基本の仕組みです。令和8年(2026年)11月1日以降の販売から、この方式になりました。前の制度と並べて使える移行の期間はありません。
消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)漫画の中で見る
現実の事実免税店で税込で払った額のうちの、消費税の分です。リファンド方式では、出国の時に税関の確認を受けた後で、この額が売ったお店(か、お店が返金を任せた会社)から戻るのが基本です。返金を任せた会社の手数料(てすうりょう)を旅行者とお店のどちらが持つかに決まりはないので、手数料を引いた額が戻る事もあります。
税関の確認(ぜいかんのかくにん)漫画の中で見る
現実の事実免税で買った人が、品物を国外に持ち出す事を、出国の時に税関が確認する手続きです。購入日の翌日から数えて90日以内の出国の時に、空港や港の免税手続用の端末に旅券を読み込ませます。検査が要ると出た時は、税関の検査場所で品物を見せます。手荷物を機内に預けた後では受けられません。成田・羽田・関西・中部・新千歳・福岡・那覇の7つの空港では、スマホで(Visit Japan Web)オンラインの確認もでき、これも手荷物を預ける前に行います。
購入記録情報(こうにゅうきろくじょうほう)漫画の中で見る
現実の事実免税店が免税で売った時に、国税庁の免税販売管理システムへ送る販売の情報です。税関の確認は、この購入記録情報を単位に行われます。単位は、ふつうはレシート1枚の買い物です。同じレシートの品物のうち1つでも持っていないと、そのレシートの品物は全部、確認を受けられません。
消耗品(しょうもうひん)漫画の中で見る
現実の事実免税店の制度で、食べ物・飲み物・薬・化粧品(けしょうひん)などを指す区分でした。前の制度では、消耗品は1日1店で50万円までで、決まった袋などで包む「特殊包装」が要りました。2026年11月1日からは、一般物品との区分がなくなり、上限の50万円と特殊包装も廃止されました。
免税品(めんぜいひん)の横流し漫画の中で見る
現実の事実免税で買った品物を国外に持ち出さず、日本の中で売ってしまう不正です。財務省は、外国人(がいこくじん)旅行者向けの免税制度をリファンド方式に変えたのは、この不正に対応するためと説明しています。出国の時に税関が持ち出しを確認するので、前の制度で横流しを防ぐために置いていた特殊包装などの決まりはなくし、免税店の事務と旅行者の手間を減らすとしています。
返金手続(へんきんてつづき)漫画の中で見る
現実の事実税関の確認の後に、免税店が消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)を買った人へ返す手続きです。どう返すかは、消費税の法令にルールがありません。国税庁は、銀行振込(ぎんこうふりこみ)・クレジットカード送金・アプリ送金・出国する港の中での現金などを例に挙げています。お店が自分で返すほか、ほかの事業者(じぎょうしゃ)に任せる方法もあります。
税関確認情報(ぜいかんかくにんじょうほう)漫画の中で見る
現実の事実免税で買った物の持ち出しを、出国の時に税関が確認した、という情報です。税関の確認の結果は国税庁の免税販売管理システムに登録され、お店(か、お店が任せた承認送受信事業者(じぎょうしゃ))がシステムに問い合わせて取ります。結果は「税関確認済」か「免税不可」で、問い合わせられるのは自分の店で売った分だけです。お店はこの情報を保存して免税になり、その後に返金します。
免税購入対象者(めんぜいこうにゅうたいしょうしゃ)漫画の中で見る
現実の事実免税店で免税の手続きができる人です。日本に住んでいない人(非居住者(きょじゅうしゃ))で、短期滞在などの在留資格の外国人(がいこくじん)旅行者などが当たります。日本国籍の人も、国外に引き続き2年以上住んでいる非居住者なら当たります。この決まりは、リファンド方式でも変わっていません。

出典

更新日:

この先が気になるあなたへ。違う話を考えたいあなたへ。

この話の番外編、いつもの AI で作ってみてください。

  1. 1ボタンを押すいつもの AI を選ぶ
  2. 2AI が開く設定とあらすじが入る
  3. 3一緒に考える展開・台詞・絵の指示を相談
例:AI との相談

あなたお店のレジ横に置く、旅行者向けの案内の紙を考えたい

AI「レジでは税込でお支払い」「出国の時、手荷物を預ける前に空港の端末かスマホで確認を」「同じレシートの品物は全部お持ちください」の3行を大きく、返金の方法と手数料は、お店か、返金を任せた先の案内に合わせて書く形にできます。

あなた仁科さんが言いそうな一言を

AI仁科「お菓子は、出国の確認が済むまで開けないでね」。

送る質問あらすじを踏まえて、この話の番外編を一緒に考えて

無料の Google ログインで使ってみてください

ログインすると、トゥーンエルから新しい話と、閲覧に合わせたおすすめの作品のお知らせがメールで届きます。止めたい時はマイページから。

Gemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI の答えは、作品の公式の番外編ではありません。作った物を出す時は、利用ガイドを見てください。

この先のこと、自分のこと、いつもの AI に聞いてみてください。

この話の内容ごと、AI へGemini は、開いたあとに貼り付けてください。

AI に渡すまとめをコピー

AI に貼って、この話のことを相談してみてください。

トゥーンエルを、あなたの AI にMCP 対応無料読むだけ詳しい人向け

AI に追加して、ほかの話や用語も聞いてみてください。読むだけで、書き込みはしません。

https://tooneru.com/mcp

  1. 名前が「トゥーンエル」、URL が上の URL になっているのを見て、「続ける」を押します。
  2. 認証は「サインインなし」のまま、「追加」を押します。
  3. 「連携」か「連携させる」を押します。
  4. 読者の操作:読み取り専用のツールは「常に許可」を選べます。

トゥーンエルを運営するH株式会社の道具です。

この話のあらすじ

ある朝、文具の卸の会社の営業事務2年目の乙部 航平は、取引先の和雑貨の店に便箋と免税用の袋を届ける。店長の仁科 冴子は、11月から免税のやり方が変わり、旅行者に「お金はいつ戻るの?」と聞かれても答えられないと困っていた。乙部は「税込で売るなら、もう免税じゃないでしょ」と言うが、図書館の司書の吉住 ふみと国税庁の発表を読むと、2026年11月1日から実施されたリファンド方式では、免税店は税込で売り、買った人が購入日の翌日から90日以内の出国の時に税関の確認を受けた後で、お店が消費税相当額(しょうひぜいそうとうがく)を返す。確認は手荷物を機内に預ける前に空港の端末で受け、同じレシートの品物を1つでも持っていないと、そのレシートの全部が確認を受けられない。消耗品(しょうもうひん)の50万円の上限と特殊包装は廃止され、乙部の会社の免税用の袋は要らなくなる。どう返すかは法令にルールがなく、手数料(てすうりょう)を誰が払うかにも定めはない。決まっている所だけを持ち帰り、次の日の朝、乙部は仁科に伝える。

作者

漫画でわかるニュース

仕事と暮らしに関わるニュースを、1つの話の読み切りの漫画にしています。トゥーンエルのニュース編集部が作っています(運営・編集はトゥーンエル編集部)。

この作品について

免税店で税込で払った後、消費税相当額はいつ、どうやって戻るのか。見出しの「免税店、11月からリファンド方式に」を国税庁のページで読むと、免税は出国の時の税関の確認で決まる話でした。90日の期限、レシート1枚の単位、廃止された特殊包装、返金の方法と手数料を誰が決めるのかまでが、物語の流れで分かります。

この話を紹介する

話のバナー・サムネイル・紹介文・貼れる HTML素材を見る

通知

お気に入り(♡)の作品に新しい話が出た日に、1回だけお知らせが届きます。届く時刻を選んでください。

ログインは要りません。

届く時刻

お知らせ

    お知らせの一覧企業の方のマイページへ

    ホームに追加

      ログインは要りません。