第1話「夜の、3人目」
この作品には、D株式会社

須永 美津子:AIで
夜勤を1人
減らせる?
楡の

8年
居酒屋の店長だった
AIを作る会社に入って
3日目

砂原 律:データ
次第です
D株式会社 エンジニア

須永 美津子:︙︙またそれ
須永 美津子:どこの会社も
そう言うのよ

D株式会社 AIプロジェクトマネージャー
百瀬 環(ささやき):一柳くん
聞いてみて
ヒアリングシート

一柳 大河:あの
シフト表
見せてもらって
いいですか

須永 美津子:シフト表?
須永 美津子:AIの話でしょ

一柳 大河:居酒屋で
店長を
8年やってました
一柳 大河:夜を1人
減らせって
本部によく
言われたんです

一柳 大河:この須永って
施設長
ですよね
11月

須永 美津子:︙︙
須永 美津子:来ないのよ
夜に入れる人が

須永 美津子:でも2人の夜は
怖いのよ

一柳 大河:そっか
減らしたい
んじゃなくて
一柳 大河:3人目が
いないんですね

百瀬 環:砂原くん
今の
訳すと?

砂原 律:2人の夜を
回せる
仕組み

須永 美津子:今夜も
私が3人目
須永 美津子:見に来る?

一柳 大河:かしこまりました!
百瀬 環:居酒屋だね

午前2時 2階

楡の


安曇 健吾:︙︙鳴らない時
208

安曇 健吾:203が先
一柳 大河:えっ
208は
呼んでるのに


安曇 健吾:208は待てる
安曇 健吾:ハルさんは
待てない
減らそうとしていた
1人は
この速さで
夜を歩いていた

安曇 健吾:ハルさん
トイレね


一柳 大河:なんで203が
先だって
分かったんですか
安曇 健吾:ハルさんは
2時に起きる
安曇 健吾:去年の手帳に
書いた


一柳 大河:作るのは
1人の代わりじゃない
一柳 大河:安曇さんの
頭の中の
夜の順番だ


百瀬 環:うわ
寝てないね
一柳くん

一柳 大河:夜勤を減らす物
じゃなくて
一柳 大河:2人の夜にも
安曇さんの順番が
見える物です

砂原 律:あ それなら
材料は
前の夜の記録

須永 美津子:あら
記録なら
パソコンに
全部あるわよ
介護記録

砂原 律:2時のトイレ
どこにも
ありません

一柳 大河:えっ
でも安曇さん
書いたって︙︙

安曇 健吾:それは
施設の記録
じゃない

安曇 健吾:俺の手帳だ
安曇 健吾:読めるのは
俺だけだぞ

砂原 律:︙︙字
次第です

一柳 大河:かしこまり
ました︙︙

百瀬 環:来週の水曜までに
何が書いてあるか
出そっか

つづく
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