第7話「印のない請求書」

紺屋
両替商・
嘉平:来月からで
ございます

嘉平:印のない請求書の
方は工賃を
1割
頂戴します

宗吉:1割だと!?
嘉平:それは
お困りでしょうね
無申告、改めます。
第7話

勘定改め所の
伊織:宗吉さん
今の話は?

宗吉:師匠の申告を
手伝って
やっとの朝に
これだよ
隠居の蔵の床下の
二冊目は︑
志乃さんが写しを取り︑
元の所へ戻した︒
升屋はまだ︑何も
知らない︒
宗吉:なあ伊織
この印ってのは
何なんだよ


お糸:うちは
登録してないね
伊織:えっと
宗吉さんの工賃は
年500万
でしたよね
宗吉:へっ
じゃあ
何も悪くねえ
宗吉:なんで
1割も
取られるんだ

珠:そこよ
升屋がいくら
損するか
聞いてないでしょ
染め場の火を落として︑
板の間に集まった︒

伊織:印がなくても
升屋は
全部は
損しないんです

お糸:ねえ
じゃあ升屋の損は
いくらなの?

珠:はいはい
出すわよ
改め所の
珠の

宗吉:15万の損で
55万
取るってのか!?
伊織:40万円
多いんです
算盤の答えを紙に写して︑
翌朝︑升屋へ行った︒

嘉平:見習いの方が
商いの話に
なにか?

伊織:商いの話じゃ
ありません

伊織:前の世界では
問題になりうる
行いでした
嘉平:ここは
御公儀の改めの
場では
ございません
嘉平:お引き取りを

書面は︑出なかった︒
その夜︑紺屋の板の間で︒

宗吉:なあ
登録したら
俺も税を出すのか
伊織:はい
でも今年の分は
納めるのは2割で

珠:10万出して
55万守るのね
あーあ損な役

宗吉:へっ
宗吉:出さねえで
損すんのは
もう懲りた

お糸:お父ちゃん
港の船改めの番屋へ︑
志乃さんを訪ねた︒

勘定改め所の
榊 志乃:宗吉の家で
1割なら
町じゅうの
職人もだ
伊織:升屋の職人は
20軒ですよね
伊織:じゃあ年に︙︙

二つの

珠:ちょっと
この差の銭
どこへ行くのよ
榊 志乃:行き先は
どの帳にも無い
榊 志乃:明日の夜
書庫で二冊を
頭から合わせる

伊織:明日の
夜ですね

見習いの僕と︑
船改めへ飛ばされた人︒
相手は︑町の半分だ︒
この
この作品を読んだあなたへ
この作品を評価する
この話の感想・こうなったらいい
感想や
























