第1話「本日のご契約で、30%オフです」
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・店は架空です。
土曜の昼︒
美容クリニックの︑
無料の相談︒

カウンセラー(画面の外の声):本日の
ご契約なら
カウンセラー(画面の外の声):30%
オフです
〈見積書 3枚〉医療脱毛 5回

カウンセラー:二重も
糸も
今日だけの
お値段で

文房具の
槙野 茉莉:脱毛の
相談に
来た
だけ
なのに
槙野 茉莉:︙︙ですよね
今日決めないと︑
約19万円︑
高くなる︒
毎朝の15分を︑
やめたかった
だけなのに︒
1時間後︒
駅前の喫茶店︒

高校の
汐見 沙耶:で
サインは
どれ?
槙野 茉莉:脱毛
だけ
槙野 茉莉:二重と糸は
トイレって
言って
逃げてきた
汐見 沙耶:えらい

汐見 沙耶:うーん
日付は
今日だね
〈8日の
槙野 茉莉:え待って
戻せるの?
汐見 沙耶:この1枚は
ね

〈美容医療で、
5回で1年の脱毛は︑
入る︒
1回で終わる手術は︑
入らない事が多い︒

槙野 茉莉:じゃあ
二重と糸は
汐見 沙耶:今日
サインしてたら
汐見 沙耶:戻せなかった
かも
槙野 茉莉:ひっ
槙野 茉莉:ねえ
エステの脱毛と
何が違うの?
汐見 沙耶:光で
毛の根っこを
壊すのは

汐見 沙耶:私も
前は

汐見 沙耶:そっち側に
座ってた
から
槙野 茉莉:沙耶さん︙︙
汐見 沙耶:今日は
決めなくて
いいんだよ

槙野 茉莉:二重と糸は
今日は
帰る
槙野 茉莉:脱毛も
家で
もう一回
考える
汐見 沙耶:うん
それで
いい
夜︒茉莉の部屋︒


カウンセラー(電話の声):槙野さま
先ほどは
ありがとう
ございました
カウンセラー(電話の声):二重の
モニターの枠が
あと1つ
空きまして
カウンセラー(電話の声):半額に
なります
8日の︑
1日目の夜︒
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あなたモニターの電話を受けた次の日、茉莉が沙耶に何を聞くかを考えたい
AI茉莉が「半額って、何と引き換えなんですか」とだけ送り、沙耶が「写真をどこに出すかを、書面でもらって」と返す形にすると、値段ではなく条件を見る話につながります。
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