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読み切り「窓口は、所得の3段」

2026年11月2日のニュースから

昼︒
駅前の調剤薬局︒

昼の調剤薬局の待合。長椅子の端で杖を持った老人が目を閉じて座り、その隣で中年の女性が処方箋の控えを手にスマホを見る。自動ドアから若い男が入ってくる。壁の棚に薬の箱が並ぶ。

乙部の会社の仕入担当(45)江口 雅美

文具の卸の会社 営業事務(26)乙部 航平

乙部 航平:江口さん
お父さんの
付き添いですか

江口 雅美:あ
乙部くん
ちょうどよかった

ニュースの見出し高齢者の医療費の窓口負担見直しへ

窓口負担(まどぐちふたん)の解説

現実の事実病院や薬局にかかった時、かかった医療費(いりょうひ)のうち、窓口で自分が払う分のことです。残りは健康保険などが払います。払う割合は、年齢と所得で決まります(1割・2割・3割など)。

自分の割合は、どこで分かる?
厚生労働省のQ&Aでは、75歳以上の人は、後期高齢者医療(こうきこうれいしゃいりょう)広域連合か市区町村(しくちょうそん)から交付される書類に負担割合が書かれると説明されています(2022年の説明)。今の書類の形は、広域連合や市区町村に聞くのが確かです。

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江口の顔の寄り。スマホの画面を見たまま眉を寄せ、長椅子の父の方へ目だけを動かす。

江口 雅美:うちの父
3割に
なるの?

江口の手の中のお薬手帳と処方箋の控えの寄り。隣に杖の持ち手に置いた老人の手が写る。字は無く、線と枠だけ。

〈お父さんの通院〉月に2回いまの窓口は1割

乙部の顔の寄り。軽い調子で笑い、手を振って心配を払う。

乙部 航平:高齢者は
みんな1割
ですよね

乙部の胸から上。小さく笑って、江口の持つスマホの画面を指さす。

乙部 航平:それが3割に
なるって話
でしょ

江口の胸から上。長椅子の父を気にして声を落とし、振り向いて乙部を見上げる。

江口 雅美:本当に?

江口 雅美:父には
なんて言えば

乙部の顔の寄り。軽い調子が引いて、口を結んで江口のスマホの画面を見下ろす。

乙部 航平:図書館の
吉住さんに
聞いてきます

薬局の出口へ向かう乙部の後ろ姿。待合の江口は、スマホを顔の前に上げて画面を見直す。隣の長椅子には杖を持った父が座っている。窓の外は昼の光。

読み切り「窓口は、所得の3段」

夕方の
市立図書館︒

市立図書館 調べもの相談の司書(43)吉住 ふみ

夕方の市立図書館の2階。法令集と統計の本の棚の前で、分厚い本を抱えた司書の女性が振り向く。小走りの若い男がスマホを掲げて近づく。窓から傾いた日が差す。

乙部 航平:会社の江口さんの
お父さんが
3割になるかもって

乙部 航平:高齢者は
みんな1割
ですよね?

吉住 ふみ:元の発表を
見てみましょう

カウンター横の調べもの用の PC を、2人の肩越しに。青く光る画面の行を司書の指が指し、男は身を乗り出す。画面は線と枠だけ。

厚生労働省「上野大臣会見概要」(令和8年11月2日)厚生労働省「上野大臣会見概要」(令和8年11月2日)「改革工程表」を令和8年末までに策定するとされているこの方針に基づいて「検討を行うこととしています」

改革工程表(かいかくこうていひょう)の解説

現実の事実改革の項目を、いつ、どの順で進めるかを並べる計画の表です(一般の言い方)。この会見で大臣は、改革工程表を令和8年末までに策定するとされていると述べました。「策定」は表を作ることで、見直しが始まる日ではありません。

工程表が出れば、割合が変わる?
分かりません。会見概要には、工程表の中身も、割合を変える日も書かれていません。表が出た時は、この話に追記します。

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乙部の顔の寄り。青い光を受けて、画面の行を目で追い、歯を食いしばる。

乙部 航平:検討を
行う︙︙

司書の胸から上。鉛筆の先で画面の行をなぞり、うなずく。

吉住 ふみ:何割になるとは
ここには
ありませんね

PC の画面の寄り。青く光る表の4つの行を、司書の指が1行ずつ下へなぞる。表は線と枠だけ。袖が写る。

いまの窓口負担(後期高齢者医療制度)いまの窓口負担(後期高齢者医療制度)75歳以上 1割 一般75歳以上 2割 一定以上の所得(2022年10月から)75歳以上 3割 現役並み所得70〜74歳 2割(現役並み所得は3割)

後期高齢者医療制度(こうきこうれいしゃいりょうせいど)の解説

現実の事実原則として75歳以上の人が入る医療保険(いりょうほけん)の制度です。65歳以上75歳未満でも、一定の障害があると後期高齢者医療(こうきこうれいしゃいりょう)広域連合から認定を受けた人は入ります。窓口負担(まどぐちふたん)の割合は、この制度の中で1割・2割・3割に分かれます。

75歳になると、必ず入る?
原則はそうです。厚生労働省のQ&Aには、被保険者(ひほけんしゃ)は原則として75歳以上の方と書かれています。入る手続きや保険料(ほけんりょう)は、お住まいの市区町村(しくちょうそん)や広域連合に確かめてください。

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乙部の顔の寄り。目を見開いて、表の2行目と3行目を指で追う。

乙部 航平:えっ
1割だけ
じゃない!?

司書の胸から上。落ち着いた顔で、鉛筆の先を表の1行目に戻す。

吉住 ふみ:窓口負担は
所得の3段です

吉住 ふみ:75歳以上でも
所得で
分かれます

乙部が、メモ帳に3つの短い線を書き写す手元。線だけ青。字は無い。紺のセーターの袖が写る。

スッ

乙部 航平:江口さんの
お父さんは
どの段だろう

乙部の顔の寄り。眉を寄せ、画面の「年齢によらない」の行を指す。

乙部 航平:あれ
『年齢によらない』
って何ですか

司書の胸から上。小さく笑って、画面を指す。

吉住 ふみ:大臣の言葉です
続きを
読みましょう

大臣の言葉大臣の言葉原則3割となっている現役世代との間で年齢によらない真に公平な応能負担を実現する観点から見直しを行うとされています

応能負担(おうのうふたん)の解説

現実の事実収入や資産など、負担できる力に応じて払うという考え方です。この会見で大臣は「全ての世代で能力に応じて負担し合うような全世代型社会保障」と述べ、窓口負担(まどぐちふたん)を年齢によらない応能負担の観点から見直すとされていると説明しました。

もう決まった制度?
いいえ。大臣は、現在は社会保障審議会の医療保険(いりょうほけん)部会で議論をしているところで、改革工程表(かいかくこうていひょう)を令和8年末までに策定するとされていると述べています。何割になるか、いつからかは、この会見概要には書かれていません。

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乙部の顔の寄り。指を3本立てながら、画面の3行を目で追う。

乙部 航平:僕たち現役は
原則3割︙︙

司書の胸から上。ゆっくりうなずき、画面の下の行を鉛筆の先で指す。

吉住 ふみ:能力に応じて
負担し合う
という意味です

2割・3割の目安(世帯ごとに判定)2割・3割の目安(世帯ごとに判定)2割 課税所得28万円以上、かつ年金収入+その他の合計所得金額が 単身200万円以上・複数世帯320万円以上3割 課税所得145万円以上、かつ収入が 単身383万円以上・複数世帯520万円以上

課税所得(かぜいしょとく)の解説

現実の事実住民税(じゅうみんぜい)納税通知書(つうちしょ)の「課税標準」の額のことです。前の年の収入から、給与所得控除(きゅうよしょとくこうじょ)や公的年金(こうてきねんきん)等控除、所得控除(基礎控除(きそこうじょ)や社会保険料(しゃかいほけんりょう)控除など)を差し引いた後の金額で、収入そのものではありません。窓口負担(まどぐちふたん)の2割・3割の判定は、この額を含む複数の基準で行います。

年金の収入は全部入る?
厚生労働省の資料では、2割の判定に使う「年金収入」に、遺族年金(いぞくねんきん)と障害年金は含まれません。

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吉住 ふみ:3割は
現役並み所得の
方です

現役並み所得(げんえきなみしょとく)の解説

現実の事実窓口負担(まどぐちふたん)が3割になる人の目安です。厚生労働省の資料では、課税所得(かぜいしょとく)が145万円以上で、かつ収入の合計が単身世帯で383万円以上、複数世帯で520万円以上の人とされています。75歳以上でも、この目安に当たる人は現役世代と同じ3割です。

収入が383万円を超えたら、すぐ3割?
課税所得145万円以上と収入の合計額の両方が目安に当たる必要があり、判定は世帯単位です。自分が当てはまるかは、広域連合や市区町村(しくちょうそん)で確かめてください。

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乙部がカウンターに手をついて身を乗り出す。司書はメモ帳に目を落とし、手元に寄せる。

乙部 航平:で
見直しで何割に
なるんですか

乙部の顔の大写し。目を見開き、画面の「令和8年末」を指さす。

乙部 航平:うわ
年末から
3割だ!

司書の顔の寄り。眉を少し下げ、鉛筆の先で画面の「策定」の字のあたりを軽く叩く。

吉住 ふみ:『策定』は
表を作る
ことです

吉住 ふみ:始まる日では
ありません

乙部の胸から上。口を小さく開けて、画面の「策定」を読み返す。

乙部 航平:作る︙︙
だけ

司書の胸から上を少し下から。目を細め、画面の3つの行を鉛筆の先で順に指す。

吉住 ふみ:決まって
いないことが
3つあります

この会見概要に書かれていないことこの会見概要に書かれていないこと何割になるかいつからかどの人が対象か

乙部の顔の寄り。壁のカレンダーを思い浮かべるように、天井の方を見上げる。

乙部 航平:そうか
年末に表が
出る予定なのか

乙部の胸から上。メモ帳を握って、左手前の司書へ身を乗り出す。司書は後ろ頭だけ。

乙部 航平:江口さんの
お父さんは
どうなります?

司書の顔の寄り。言いにくそうに眉を下げ、鉛筆を顎に当てる。

吉住 ふみ:うーん
今の段は
世帯の所得で
変わります

吉住 ふみ:見直しの後は
言い切れません

司書が、手前のプリンターで印刷した3枚の紙をそろえて、カウンター越しに乙部へ差し出す。紙の見出しの帯だけ青。乙部は両手で受け取る。

吉住 ふみ:言い切れない所は
言い切らない
のがいいです

吉住 ふみ:決まっている所を
持って帰って

乙部の手元の寄り。メモ帳に書き写す鉛筆。紺のセーターの袖とカウンターが写る。メモは線と枠だけ。

〈乙部のメモ〉今の窓口負担は 所得で1割・2割・3割見直しは 検討中年末までに 工程表を作るとされている

図書館の入口から出る乙部の後ろ姿。紙の束を胸に抱え、夕方の街へ足早に歩く。窓の外は夕焼けの手前の明るい空。

次の日の昼︒
会社の裏︒

昼の会社の裏手の外階段の下のベンチ。弁当の包みを膝に置いた江口が顔を上げ、印刷した3枚の紙を持って来る乙部を見る。やわらかい昼の光。

江口 雅美:で
父は3割に
なるの?

乙部の顔の寄り。昨日より落ち着いた顔で、まっすぐ江口を見る。

乙部 航平:まだ
決まって
いません

乙部 航平:検討中です
年末までに表を
作るとされています

ベンチの上に並べた3枚の紙を、斜め上から。3枚とも見出しの帯だけ青。乙部の指が左の1枚の端を押さえ、紺の袖が写り、弁当の包みが隅に写る。字は無い。

〈図書館で刷った3枚〉大臣会見概要(厚生労働省)後期高齢者の窓口負担割合の頁(厚生労働省)2割負担の判定の流れ(厚生労働省)

江口の胸から上。印刷した紙を手に目を上げて、真顔で乙部を見る。

江口 雅美:じゃあ父は
今は1割の
ままなのね

乙部の胸から上。3枚の紙を胸に抱え、眉を寄せて言葉を選ぶ。

乙部 航平:今の決まりは
変わって
いません

乙部 航平:この先は
言い切れません

江口の顔の寄り。口の端がゆるみ、ため息のあとに小さく笑う。

江口 雅美:ふふ
言い切らない
のね

会社の裏のベンチを引きで。江口が弁当の包みを開き、乙部は3枚の紙をベンチに置いて隣に腰かける。昼の光が2人の足元に落ちる。

江口 雅美:毎月の上限は
別の決まりよね

乙部 航平:高額療養費ですね
それは別の話です

高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)の解説

現実の事実ひと月に医療機関(いりょうきかん)や薬局の窓口で払った額が自己負担(じこふたん)の限度額(げんどがく)を超えた時、超えた分があとで戻る制度です。窓口の割合(1割・2割・3割)とは別の決まりで、上限の額は年齢と所得の区分で変わります。

上限の額は今いくら?
上限の額は見直しが進んでいます(2026年8月と2027年8月)。今の額は、厚生労働省の頁(ぺーじ)で確かめてください。このお話では額は出していません。

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見出しの「見直し」は︑
まだ検討の途中︒

〈この話の決まり〉2026年11月3日時点の、厚生労働省の発表によります。決まりが変わった時は、この話に追記します。

読み切り「窓口は、所得の3段」

おわり

この物語はフィクションです。会社・図書館・人物は架空です。制度の説明は2026年11月3日時点の厚生労働省の発表によります。

お気に入りから外しますか?

「高齢者の医療費の窓口負担」って、親は今、何割払っている?

この話の番外編、いつもの AI で作れます

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感想や「こういう展開が読みたい」をお送りください。編集部の励みになります。いただいた声は、お名前を出さずに、作品の紹介(レビュー)として使わせていただくことがあります。

この話で分かること

今の窓口負担(まどぐちふたん)は、何割?

75歳以上の人は、1割(現役並み所得者は3割、現役並み所得者以外の一定所得以上の人は2割)です。70歳から74歳までの人は2割(現役並み所得者は3割)、70歳未満の人は3割、6歳(義務教育就学前)未満は2割です(厚生労働省)。

物語との違い

75歳以上の2割は2022年10月1日から、2割になる人の外来の負担増を3,000円までに抑える配慮(はいりょ)措置は2025年9月30日で終わりました。自分が何割かは、世帯の所得で決まるので、広域連合や市区町村(しくちょうそん)から交付される書類で確かめてください。

2割・3割になるのは、どんな人?

2割は、課税所得(かぜいしょとく)が28万円以上で、かつ「年金収入+その他の合計所得金額」が単身世帯で200万円以上、複数世帯で320万円以上の人です。3割(現役並み所得者)は、課税所得が145万円以上で、かつ収入の合計が単身世帯で383万円以上、複数世帯で520万円以上の人です。判定は世帯単位です(厚生労働省)。

物語との違い

遺族年金(いぞくねんきん)と障害年金は「年金収入」に含まれません。住民税(じゅうみんぜい)が非課税(ひかぜい)の世帯は基本的に1割です。この目安は2026年11月3日時点で厚生労働省の頁(ぺーじ)に載っているもので、判定は広域連合や市区町村(しくちょうそん)が行います。

窓口負担(まどぐちふたん)の見直しは、もう決まった?

いいえ。2026年11月2日の厚生労働大臣の会見では、窓口負担は現在、社会保障審議会の医療保険(いりょうほけん)部会で議論を行っているところで、改革工程表(かいかくこうていひょう)を令和8年末までに策定するとされているので、この方針に基づいて検討を行うこととしていると述べられました。何割になるか、いつからか、どの人が対象かは、会見概要に書かれていません。

物語との違い

会見は、記者の質問に大臣が答えた形です。見直しの中身は、決まった時に厚生労働省が発表します。このお話は2026年11月3日時点で、決まった時はこの話に追記します。

年齢によらない応能負担(おうのうふたん)とは、どういうこと?

大臣は、原則3割となっている現役世代との間で、年齢によらない真に公平な応能負担を実現する観点から見直しを行うとされていると述べ、低所得者などの必要な受診が確保されるよう適切に配慮(はいりょ)することを前提とするとしています。応能負担は、負担できる力に応じて払うという考え方です。

物語との違い

「見直しを行うとされています」は、決まった内容ではなく方針の説明です。誰の負担がどう変わるかは、このお話では言い切っていません。

ひと月に払う上限は、窓口の割合と別?

別の決まりです。ひと月に医療機関(いりょうきかん)や薬局の窓口で払った額が自己負担(じこふたん)の限度額(げんどがく)を超えた時、超えた分があとで戻るのが高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)で、限度額は年齢と所得の区分で変わります。窓口の割合(1割・2割・3割)の見直しとは、別の話です。

物語との違い

高額療養費(こうがくりょうようひ)の上限は、2026年8月と2027年8月に見直しが進んでいます。今の額は厚生労働省の頁(ぺーじ)で確かめてください。このお話では額を出していません。

この話の用語

窓口負担(まどぐちふたん)漫画の中で見る
現実の事実病院や薬局にかかった時、かかった医療費(いりょうひ)のうち、窓口で自分が払う分のことです。残りは健康保険などが払います。払う割合は、年齢と所得で決まります(1割・2割・3割など)。
改革工程表(かいかくこうていひょう)漫画の中で見る
現実の事実改革の項目を、いつ、どの順で進めるかを並べる計画の表です(一般の言い方)。この会見で大臣は、改革工程表を令和8年末までに策定するとされていると述べました。「策定」は表を作ることで、見直しが始まる日ではありません。
後期高齢者医療制度(こうきこうれいしゃいりょうせいど)
現実の事実原則として75歳以上の人が入る医療保険(いりょうほけん)の制度です。65歳以上75歳未満でも、一定の障害があると後期高齢者医療(こうきこうれいしゃいりょう)広域連合から認定を受けた人は入ります。窓口負担(まどぐちふたん)の割合は、この制度の中で1割・2割・3割に分かれます。
応能負担(おうのうふたん)漫画の中で見る
現実の事実収入や資産など、負担できる力に応じて払うという考え方です。この会見で大臣は「全ての世代で能力に応じて負担し合うような全世代型社会保障」と述べ、窓口負担(まどぐちふたん)を年齢によらない応能負担の観点から見直すとされていると説明しました。
課税所得(かぜいしょとく)漫画の中で見る
現実の事実住民税(じゅうみんぜい)納税通知書(つうちしょ)の「課税標準」の額のことです。前の年の収入から、給与所得控除(きゅうよしょとくこうじょ)や公的年金(こうてきねんきん)等控除、所得控除(基礎控除(きそこうじょ)や社会保険料(しゃかいほけんりょう)控除など)を差し引いた後の金額で、収入そのものではありません。窓口負担(まどぐちふたん)の2割・3割の判定は、この額を含む複数の基準で行います。
現役並み所得(げんえきなみしょとく)漫画の中で見る
現実の事実窓口負担(まどぐちふたん)が3割になる人の目安です。厚生労働省の資料では、課税所得(かぜいしょとく)が145万円以上で、かつ収入の合計が単身世帯で383万円以上、複数世帯で520万円以上の人とされています。75歳以上でも、この目安に当たる人は現役世代と同じ3割です。
高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)漫画の中で見る
現実の事実ひと月に医療機関(いりょうきかん)や薬局の窓口で払った額が自己負担(じこふたん)の限度額(げんどがく)を超えた時、超えた分があとで戻る制度です。窓口の割合(1割・2割・3割)とは別の決まりで、上限の額は年齢と所得の区分で変わります。

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AI通院の帰りの車の中で、江口は「ニュースで見直しの話が出ていたけど、まだ検討中で、今の割合は変わっていないって」と、決まっている所だけを短く伝える形にできます。

あなたお父さんが返しそうな一言を

AI父「そうか。じゃあ、今の薬代はいつもと同じだな」。絵:助手席で薬の袋を膝に置き、窓の外を見ながらうなずく父の横顔。

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この話のあらすじ

ある昼、文具の卸の会社の営業事務2年目の乙部 航平は、調剤薬局の待合で、同じ会社の仕入担当の江口 雅美に会う。江口は実家の父の通院に付き添っていて、「高齢者の医療費(いりょうひ)の窓口負担(まどぐちふたん)、見直しへ」という見出しを見せ、「うちの父、3割になるの?」と聞く。「高齢者はみんな1割でしょ。それが3割になる話ですよね」と答えた乙部は、図書館の司書の吉住 ふみに会いに行く。厚生労働大臣の会見概要には、窓口負担は現在、社会保障審議会の医療保険(いりょうほけん)部会で議論を行っているところで、改革工程表(かいかくこうていひょう)を令和8年末までに策定するとされていると書かれていた。何割になるか、いつからかは書かれていない。今の窓口負担は、75歳以上でも所得で1割・2割・3割に分かれ、2割は課税所得(かぜいしょとく)28万円以上などの基準、3割は課税所得145万円以上などの基準で、世帯ごとに判定される。『策定』は表を作ることで、始まる日ではない。言い切れない所は言い切らずに、決まっている所だけを持ち帰る。次の日の昼、乙部は江口に、まだ決まっていないこと、今の決まりは変わっていないこと、この先は言い切れないことを伝える。

作者

漫画でわかるニュース

仕事と暮らしに関わるニュースを、1つの話の読み切りの漫画にしています。トゥーンエルのニュース編集部が作っています(運営・編集はトゥーンエル編集部)。

この作品について

ニュースの見出しの「高齢者の医療費の窓口負担、見直しへ」を、厚生労働省の大臣会見概要と窓口負担の頁で読み解く読み切り。75歳以上の窓口負担は1割・2割・3割のどれが何で決まるのか、見直しはどこまで決まっているのかが、物語の流れで分かります。

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