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第8話「吟遊詩人」

夕方の王都の広場。つぎはぎの派手な外套の若い吟遊詩人が、噴水の縁に片足をかけてリュートをかき鳴らし、大きく口を開けて歌う。まわりに人だかり。

吟遊詩人ユウ

リゼのけがから︑5日︒
王都の広場では︑
旅の吟遊詩人の歌が
流行っていた︒

吟遊詩人(ぎんゆうしじん)の解説

作中の世界の決まりこの世界では、町や村を渡り歩き、聞いた話を歌にして広場で歌い、聞いた人の投げ銭で暮らす人です。歌は人の口から口へ伝わるので、この世界の順位の3つ目「行いが、言葉として残っている量」を動かします。前の人生の検索で言えば、話を記事に書いて広める書き手にあたります。

昔の日本にも、語って広める人はいた?
いました。『平家物語』は、琵琶法師の語りや書物によって広まり、芸能や学問にも大きな影響を与えたと、国立公文書館の展示が紹介しています。

出典

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足もとの帽子に銅貨を投げ入れ、笑って手をたたく人だかりを上から。その後ろの真ん中で、ミナトだけが笑わずに立ち尽くす。

ユウ:♪名無しの王が
村を踏む

ユウ:♪呪われた
オルガ村
近づくな

オルガ村の名 呼ばれた数:上昇中呼ばれ方:「呪われた村」「近づくな」

ミナト:村の名前が
怖い話として
呼ばれてる︙︙

第8話「吟遊詩人」

人の引いた夕方の噴水。縁に腰かけて帽子の銅貨を数えるユウ(右)の前に、ミナト(左)が立つ。長い影。

前世は Web 集客の仕事をしていたミナト

ミナト:あの歌
違います

ユウ:へえ?
どこが?

ミナト:あの夜
村は
自分たちで
守ったんです

ユウの顔の寄り。片眉を上げてにやりと笑い、銅貨を1枚、親指ではじく。

ユウ:はは
じゃあ
証拠は?

証拠は︑
どこにも無い︒

オルガ村を守った夜ギルドの帳面:記録なし神殿の記録:記録なし

ユウが噴水の縁に立ち上がり、リュートを胸に抱えたまま、5本の指を広げてミナトの鼻先に突き出す。片目を細めて笑う。少し下から。

ユウ:じゃあ
こうしよう

ユウ:銀貨5枚で
新しい歌を
作ってやる

ユウ:サビで
君の名前を
30回呼ぶ

ミナトの顔の寄り。眉を寄せ、目を伏せて、ゆっくり首を横に振る。夕日が片頬に当たる。

ユウ(画面の外の声):みんな
口ずさむ
順位は上がる

前世は Web 集客の仕事をしていたミナト

同じ名を︑
不自然なほど
繰り返す︒
前の人生で言う︑
キーワードの
詰め込みだ︒

キーワードの乱用(詰め込み(つめこみ))の解説

現実の事実検索の順位を操作する目的で、ページにキーワードや数字を詰め込むことです。Google はスパムに関するポリシーで、同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すことなどを例に挙げ、違反したサイトは掲載順位(けいさいじゅんい)が下がるか、検索結果(けんさくけっか)に出なくなることがあるとしています。

地域の名前をたくさん並べるのは?
都市名や地域名を並べただけの文の塊も、キーワードの乱用の例に挙げられています。

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ミナト:それじゃ
呼ばせ屋と
同じです

ユウ:歌は
受けてなんぼ
だろ?

噴水の前の2人を少し上から。銅貨の入った帽子を抱えて縁に座るユウ(右)の前に、ミナト(左)が一歩出て、拳を握って見下ろす。ユウは顔を上げて見返す。

ミナト:お金は
払いません

ミナト:代わりに
村へ
来てください

ミナト:あの夜を
見た人の話を
聞いてほしい

ユウ:︙︙見てない
夜の歌を
作れって?

翌朝、オルガ村の麦畑の道。奥に村の家々。右の麦は〈ナナシ〉が踏み倒した跡のまま。リュートを背負ったユウと、ミナトが並んで歩く。

ユウ:面倒だな
︙︙ま
歌のネタが
尽きてた
とこさ

翌日。オルガ村。

前の人生でも︑
順位のために
書いた文は︑
読まれなかった︒

読まれたのは︑
読む人のために︑
自分で見た事を
書いた文だ︒

ユーザー第一のコンテンツの解説

現実の事実主に読む人のために作られ、検索の順位を操作することを目的にしない中身のことです。Google は、自動の順位付けの仕組みが、順位を上げるためではなく人の役に立つために作られた、信頼できる情報を優先するよう作られていると説明しています。

見直した方がいい書き方は?
価値を足さずに他の人の意見をまとめるだけの文や、Google が好む文字数があると聞いて字数を合わせる書き方を、見直しの合図に挙げています(Google が優先する文字数は無い、としています)。

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パン屋の店先。粉まみれのハンスが口を大きく開けて笑い、自分の胸を手で叩く。横でユウが蝋の板に尖ったペンで書き留める。

ハンス:最初に
ミナトの名を
叫んだのは
俺だ!

村のパン屋の主人ハンス

ユウ:パン屋が
最初︑と

ハンス:それに
あの歌のせいで
王都の客が
市に一人も
来ねえんだ

オルガ村の秋の市王都からの客:去年 40人 → 今年 0人

定期市(ていきいち)(四日市(よっかいち)の名の由来)の解説

現実の事実定期市は、決まった日ごとに開かれる市です。三重県の四日市市は、交通と物流の要の地で室町時代に定期市が開かれるようになり、四の付く日に市が開かれた事が市の名の由来とされています。

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村はずれの結界の石柱を下から見上げる。石の表面に巨大な爪の跡が3本、深く残る。指でなぞる狩人ガルドと、のぞき込むユウ。

村の狩人ガルド

ガルド:結界は
鳴らなかった

ガルド:爪の跡は
まだ
ここにある

ユウ:︙︙本物だ

村長の家の戸口。杖をついたオルガが、蝋の板を持つユウを見下ろす。ユウの肩越しに見る。

オルガ:ふん
わしの名は
一度でいい

村の家の寝台。額の包帯の取れかけたリゼが半身を起こし、枕元のユウに笑って話す。窓から昼の光。

オルガ:書くなら
子どもらの
名を書きな

リゼ:あの夜?
ミナト
震えてたよ

あの夜、麦畑で転んでいた小さな男の子が、ユウの外套の端を引く。ユウはしゃがんで顔を寄せる。

リゼ:でも
一歩も
下がらなかった

子ども:リゼ
ねえちゃんが
ぼくの前に
立ったの

ユウが話を
聞いたのは︑
12人︒

ユウの聞き書きパン屋ハンス:最初に、ミナトの名を叫んだ狩人ガルド:結界は鳴らなかった。爪の跡は石柱に残る村長オルガ:書くなら、子どもらの名を剣士リゼ:震えていた。でも、下がらなかった……ほか8人

見た人の言葉を︑
見た人の
言葉のまま︒

独自の情報・実体験(じったいけん)の解説

現実の事実自分で見た・使った・調べた事から出た、ほかに無い情報です。Google は中身を見直す問いに「独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか」「実体験や深い知識を明確に示しているか」を挙げています。お店なら、実際の仕事の様子やお客さんとのやり取りがそれにあたります。

人から聞いた話でもいい?
Google は2022年12月15日の説明で、経験の例に「実際にその場所を訪問している」と並べて「誰かが経験したことを伝えている」も挙げています。

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夜の村の焚き火。ひとりでリュートの弦を合わせるユウの横顔。真剣な目。少し離れてミナトが座る。

ユウ:︙︙困ったな
全部
本当の話だ
盛る所が無い

ミナト:盛らなくて
いいです

ユウ:いや
盛る
歌い方をさ

蝋の板の寄り。ユウの手が、前の歌の題に横線を引いて消す(字は読めない線)。焚き火の明かり。

歌の題名「呪われたオルガ村」 → 「オルガ村の、長い夜」

怖がらせる見出しは︑
前の人生でも︑
避ける物だった︒

誇張した見出しの解説

現実の事実Google は中身を見直す問いに「メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか」を挙げています。見出しで驚かせて開かせても、中身と合わなければ読む人の信頼を失います。

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夜の王都の広場を下から見上げる。かがり火の中、噴水の縁に立って歌い始めるユウ。リュートの弦が火を受けて光る。手前に聴く人の頭。

ジャラン

王都に戻った夜。

ユウ:♪これは
見た者
12人の言葉

ユウ:♪頼んだのは
圏外の少年

かがり火に照らされた聴衆の寄り。涙ぐむ老女、腕を組んで聞き入る大工、口を開けた子ども。

ユウ:♪結界は
鳴らなかった

ユウ:♪少年は
震えていた

聴衆(何人もの声):♪それでも
下がら
なかった!

夜の王都の広場を高い所から。かがり火のまわりで、大勢が腕を組んで同じ歌を歌っている。
同じ頃のギルドの奥の部屋。窓の外の歌を聞きながら、セラが帳面の空いた欄にペンで書き込む。

冒険者ギルド 受付セラ

同じ頃︒
ギルドの奥で︒

セラ:空いてた欄
やっと
書けるわ

オルガ村を守った夜言葉として残った量:0 → 歌 1・聞き書き 12人

ミナト 王国内順位 8,815位 → 6,402位

オルガ村の名の呼ばれ方「呪われた村」 → 「長い夜を守った村」

歌い終えた後の噴水の縁。ほとんど空の帽子を振ってみせて苦笑いするユウ(右)と、隣で小さく笑うミナト(左)。消えかけたかがり火。

ユウ:圏外くん
今日の投げ銭
今までで
一番少ない

ユウ:︙︙でも
一番
歌い返された

〈ナナシ〉 王国内順位 611位 → 402位(上昇中)

ミナト:ナナシの名も
また
呼ばれてる︙︙

夜の神殿の奥の間。巨大な水晶が、脈を打つように白く光る。戸口から、水晶を見上げるミナトの後ろ姿。

その夜。水晶に呼ばれた気がして、神殿の奥へ。

――言葉として、残りました。オルガ村の、長い夜

水晶の声(機械の声):相良︑湊

ミナトの目だけの横長の寄り。大きく見開かれ、瞳に水晶の白い光が映る。

第8話「吟遊詩人」

つづく

原作・脚本
ka2uma
作画
ka2uma

制作に生成 AI を使用(生成 AI の使い方)

利用ガイド

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・店は架空です。

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圏外の転生者

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この話で分かること

SEO の記事は、何を書けばいい?

検索の順位のためではなく、読む人のために、自分で見た・調べた・使った事を書きます。Google は、自動の順位付けの仕組みが、人の役に立つために作られた信頼できる情報を優先するよう作られていると説明し、独自の情報や実体験(じったいけん)を示しているかを、中身を見直す問いに挙げています。

物語との違い

作中では、吟遊詩人(ぎんゆうしじん)ユウが、村を守った夜を見た12人の言葉を集めて歌にします。

ユーザー第一のコンテンツとは?

主に読む人のために作られ、検索の順位を操作することを目的にしない中身のことです。順位を上げることを主な目的にした「検索エンジン第一のコンテンツ」と分けて説明されています。

キーワードを何度も入れると、どうなる?

順位を操作する目的で同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すことは、Google のスパムに関するポリシーで「キーワードの乱用」とされ、違反したサイトは掲載順位(けいさいじゅんい)が下がるか、検索結果(けんさくけっか)に出なくなることがあります。

SEO の記事は、何文字書けばいい?

Google は、優先する文字数は無いとしています。決まった文字数に合わせて書いていないかを、中身を見直す合図の1つに挙げています。

記事の見出しを、大げさにしてもいい?

Google は、見出しやページタイトルが中身を誇張したり、読む人に強いショックや不快感を与えたりしていないかを、見直しの問いに挙げています。

この話の用語

吟遊詩人(ぎんゆうしじん)漫画の中で見る
作中の世界の決まりこの世界では、町や村を渡り歩き、聞いた話を歌にして広場で歌い、聞いた人の投げ銭で暮らす人です。歌は人の口から口へ伝わるので、この世界の順位の3つ目「行いが、言葉として残っている量」を動かします。前の人生の検索で言えば、話を記事に書いて広める書き手にあたります。
キーワードの乱用(詰め込み(つめこみ))漫画の中で見る
現実の事実検索の順位を操作する目的で、ページにキーワードや数字を詰め込むことです。Google はスパムに関するポリシーで、同じ単語や語句を不自然なほど繰り返すことなどを例に挙げ、違反したサイトは掲載順位(けいさいじゅんい)が下がるか、検索結果(けんさくけっか)に出なくなることがあるとしています。
ユーザー第一のコンテンツ漫画の中で見る
現実の事実主に読む人のために作られ、検索の順位を操作することを目的にしない中身のことです。Google は、自動の順位付けの仕組みが、順位を上げるためではなく人の役に立つために作られた、信頼できる情報を優先するよう作られていると説明しています。
定期市(ていきいち)(四日市(よっかいち)の名の由来)漫画の中で見る
現実の事実定期市は、決まった日ごとに開かれる市です。三重県の四日市市は、交通と物流の要の地で室町時代に定期市が開かれるようになり、四の付く日に市が開かれた事が市の名の由来とされています。
独自の情報・実体験(じったいけん)漫画の中で見る
現実の事実自分で見た・使った・調べた事から出た、ほかに無い情報です。Google は中身を見直す問いに「独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか」「実体験や深い知識を明確に示しているか」を挙げています。お店なら、実際の仕事の様子やお客さんとのやり取りがそれにあたります。
誇張した見出し漫画の中で見る
現実の事実Google は中身を見直す問いに「メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか」を挙げています。見出しで驚かせて開かせても、中身と合わなければ読む人の信頼を失います。

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あなた問いただす場面を

AIミナト「……誰だ。俺の前の名を、どこで知った」

送る質問あらすじを踏まえて、次の話の展開を一緒に考えて

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この話のあらすじ

リゼのけがから5日。王都の広場では、旅の吟遊詩人(ぎんゆうしじん)ユウの「呪われたオルガ村」の歌が流行り、村の名は怖い話として呼ばれていた。村を守った夜の記録は、ギルドの帳面(ちょうめん)にも神殿の記録にも無い。ユウは、銀貨5枚でサビにミナトの名を30回入れた歌を作ると持ちかけるが、ミナトは「同じ名を不自然なほど繰り返す」のは前の人生で言うキーワードの詰め込みで、呼ばせ屋と同じだと断り、代わりに村で、あの夜を見た人の話を聞いてほしいと頼む。ユウはパン屋のハンス、狩人ガルド、村長オルガ、リゼ、リゼに助けられた子どもなど12人の言葉を集め、題も「呪われたオルガ村」から「オルガ村の、長い夜」に替える。夜の王都の広場で歌うと、聴衆が「それでも、下がらなかった」と歌い返し、セラはギルドの帳面の空いた欄に、あの夜を書き込む。ミナトの順位は8,815位から6,402位へ上がり、村の名の呼ばれ方も変わるが、〈ナナシ〉の名も歌と一緒に呼ばれ、611位から402位へ上がる。その夜、神殿の奥で、水晶の声がミナトの前の人生の名を呼ぶ。

作者

ka2uma

Web マーケター

Web 集客・SEO の仕事の考え方を異世界転生の物語に、AI と働く毎日の出来事や、そこから考えた話を読み切りにして描いています。

この作品について

検索で上に出る仕組み、リンクや口コミの扱い、Google の大きな更新の時に起きる事を、順位の窓が見える世界の冒険として楽しめます。

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