第1話「今日は、作りません。」
この作品には、H株式会社
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・店は架空です。
作中の「AXタスクフォース」は、H株式会社の実在のサービスです。
水曜︑朝9時︒
資材の卸の事務所︒
樋口 康夫:今日から
AI の人が
来るぞ!
社長樋口 康夫

芳賀 トキ子:ふん
電卓
出しとこ
蒔田 一葉:おはよう
ございます

H株式会社 AXタスクフォース蒔田 一葉
蒔田 一葉:今日は
見ている
だけです
樋口 康夫(画面の外の声):え
AI は?
その日︑
蒔田さんは
何も作らなかった︒
水曜日だけ、うちの社員じゃない人が来る。
第1話「今日は、作りません。」

営業事務・入社3年目仁科 ゆい
仁科 ゆい:あの︙︙
見られてると
書きにくい
です
蒔田 一葉:いつも
どおりで
お願いします

〈蒔田さんの
朝9時から︑
夕方5時まで︒
経理・

仁科 ゆい:あの
何も
作らないん
ですか?
蒔田 一葉:はい
今日は
作りません

蒔田 一葉:順番を
決めました
仁科 ゆい:えー
順番より
今夜の
残業︙︙
〈月末の
蒔田 一葉:あ︙︙
うちの契約は
物を納める
約束じゃ
ないんです
蒔田 一葉:この仕事を
一緒に
進める
約束です
蒔田 一葉:数えたら
いちばん
多かったのは
単価探し
でした
仁科 ゆい:でもそれ
昼の
数ですよね

仁科 ゆい:夜の分は
数えて
ないですよ︙︙

毎晩7時から9時︑
ゆいは︑
見積もり依頼を
注文の紙に
写していた︒
蒔田 一葉(画面の外の声):︙︙なるほど
最初は
そっちに
しましょう
〈最初に
芳賀 トキ子(画面の外の声):︙︙ふん
次の水曜︒

〈注文の
仁科 ゆい:あれ?
品番が
空いてる
蒔田 一葉:「いつもの」は
まだ
分からないので
蒔田 一葉:そこは
仁科さんが
決めてください

写すのを
やめて︑
ゆいは
確かめる側に
回った︒

芳賀 トキ子:︙︙写すのが
1回
減った
その日︑
夕方6時︒

仁科 ゆい(つぶやき):うそ
帰れる︙︙
〈月末の
蒔田 一葉:来週の水曜まで
ほかには
使わないで
ください

樋口 康夫:分かった
分かった!
社長の
「分かった」を︑
信じた︒
その次の水曜︒
締めの日︒

社員たち(何人もの声):便利!
蒔田 一葉(つぶやき):え︙︙
全員
使ってる︙︙

芳賀 トキ子:ちょっと!
古い単価!
〈請求書〉M8 の
下書きは︑
先月までの
単価の表を
見ていた︒
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あなた芳賀さんが、古い単価の請求書を蒔田さんに見せる場面を考えたい
AI芳賀さんは怒鳴らずに、電卓を2台並べて「先月の値段で、出てる」とだけ言う。蒔田さんは謝るより先に「単価の表は、今どこにありますか」と聞く、にすると、次の問題(単価の表の置き場)へつながります。
あなたその場面の、ゆいの一言を
AIゆい「単価の表、3つあります」。絵:水曜の朝の事務所、ゆいが机の上に、紙の表・パソコンの表・壁に貼った表を並べて指さす。
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