第2話「単価の表は、3つあった」
この作品には、H株式会社
この
作中の

締めの
経理・
芳賀 トキ子:これ
もう
出したの?
営業の社員(画面の外の声):ゆうべ
メールで
送りました!
仁科 ゆい:柏葉さんの
分だ︙︙
〈柏葉工務店さまへの

樋口 康夫:分かった!
俺が
電話して
謝る!
蒔田 一葉:社長
待って
ください

芳賀 トキ子:電話だけじゃ
済まないの
仁科 ゆい:じゃあ
すぐ直して
送り直します!
蒔田 一葉:その前に
1つだけ
蒔田 一葉:下書きが
どの単価を
見たか
調べさせて
ください
下書きを作るAIは︑
単価の表を
読んで︑
値を入れていた︒
蒔田 一葉:単価の表は
どこに
ありますか?



仁科 ゆい:パソコンの
中です
芳賀 トキ子:私の
引き出し
樋口 康夫:壁に
貼ってある!
単価の表は︑
3つあった︒

芳賀 トキ子:仕入れ先から
値上げの
知らせが来たら
私が直してる
仁科 ゆい:それ
パソコンには︙︙
芳賀 トキ子:入れてない
パソコンは
社長の係
でしょ
樋口 康夫(画面の外の声):え
俺?

パソコンの表は︑
先月︑社長が
1度直したきり
だった︒
蒔田 一葉:この3つで
正しいのは
どれですか?
芳賀 トキ子:︙︙
蒔田 一葉:芳賀さんの
紙ですね
蒔田 一葉:でも
それは
芳賀さんしか
見られない

〈蒔田さんの
仁科 ゆい:いつからの
値か︙︙?
蒔田 一葉:今日の請求書が
先月の値で
出たのは
蒔田 一葉:いつから
変わったかが
表に
無かったから
です
樋口 康夫:よし
仁科が
やれ!
蒔田 一葉:いえ
蒔田 一葉:値上げの知らせが
最初に届く人が
いいです

芳賀 トキ子:私は
38年
紙でやってきたの
仁科 ゆい:38年
間違えて
ないんですよね
芳賀 トキ子(画面の外の声):︙︙ふん
昼すぎ︒

仁科 ゆい:申し訳
ありません!
単価を
間違えました
柏葉工務店の経理(画面の外の声):直したのを
送ってもらえれば
大丈夫です
請求書は︑
20年使っている
古い仕組みで
刷っている︒

仁科 ゆい:間違えた方は
もう
捨てます?
夕方4時︒

芳賀 トキ子:私の紙が
皆に見えてたら
あの子は
謝らずに済んだ
芳賀 トキ子:︙︙単価の表は
私が直す
仁科 ゆい:芳賀さん︙︙!
芳賀 トキ子:打ち方は
あんたが
教えなさい
蒔田 一葉:芳賀さん
お願い
します
〈単価の
その日︑
単価の表は
1つになった︒
夕方5時︒

樋口 康夫:よし!
AIがあれば
もういらん!
樋口 康夫:古い仕組みは
来月
止める!

コト

芳賀 トキ子:︙︙
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