第1話「自動ドア」

朝︑駅前のスーパー︒
影山 透(つぶやき):︙︙開かない

会社員影山 透

後ろから来た人には︑開く︒
影が薄い︑と言われて24年︒
ついに︑機械にまで言われた︒

高校2年・理科部影山 ひかり
影山 ひかり:それ 影が薄いんじゃない
影山 ひかり:反射が
薄いんだよ
影山 透:反射?

影山 ひかり:やっぱり
コートと床のマットが 同じ色


でも︑服や靴が床と同じくらい近赤外線を
はね返すと︑差が読めず︑
気づかない・気づくのが遅れることがある︒
影山 透:僕 床と
同じ扱い︙︙?

影山 ひかり:開いた
影山 透:僕の存在
紙一枚に負けた!

床のカーペットと同じ素材を
人に見立てて進めると︑
ドアは開かなかった︒

センサーの窓の汚れでも︑気づく距離は縮む︒
報告書の実験では︑汚れに見立てた網を貼ると︑
約1,000mm が︑約500mm になった︒

影山 透:なら
勢いで!
影山 ひかり:駆け込まない!
駆け込むと︑歩く速さに︑
ドアの開く速さが追いつかない︒
横や斜めから入るのも︑遅れてぶつかることがある︒

まっすぐ︑ゆっくり︒
影山 透:見えてた
僕 見えてた

その日の午後︒
会社の手洗い場︒

影山 ひかり(電話の声):次は
蛇口?
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あなた自動の蛇口から水が出ない透と、電話の向こうのひかりの続きを考えたい
AIひかりが電話で「手を、もう少し奥に」と言い、透が手の位置を少しずつ変えていく形にすると、測って確かめる二人の型のまま、次の謎の入口にできます。
あなたその線で、台詞を
AIひかり(電話)「手のひら、上? 下?」。透「……今、それ大事?」。絵:蛇口の下で手の向きを変える透の手の寄り。
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