第2話「調査まで、あと11日」
翌朝︒

花岡 キヨ:圭
よく寝たかい
花岡 圭:ねえ
ばあちゃん
夜中
銭湯に
いなかった?
花岡 キヨ:何言ってんだい
あそこは
閉めたよ
5年前に
花岡 圭:︙︙覚えて
ないんだ

有馬 さやか(電話の声):調査ではね
こんな事を
聞かれます
〈認定調査で
有馬 さやか(電話の声):調査の日は
みんな
「できます」
って
言うんですよ

花岡 圭:︙︙言う
すごい
言いそう!
有馬 さやか(電話の声):だから
普段の様子が
分かる方が
一緒にいて
くださいね
調査の日だけ、祖母は元気になる
第2話「調査まで、あと11日」

花岡 圭:そうか
普段の様子を
見せれば
いいんだ
花岡 圭:俺の仕事は
編集だ

花岡 キヨ:こら!
撮るんじゃ
ないよ!
花岡 キヨ:人の暮らしを
勝手に
見世物に
すんじゃないよ

正しかった︒
撮るのは︑やめた︒

代わりに︑
書くことにした︒
時刻と︑
起きたことだけ︒
〈圭の

52年︑
町じゅうを
風呂に入れてきた人が︒

自分の家の
浴槽を︑
またげない︒
花岡 キヨ:今日は
寒いからね
シャワーで
いいや
10/18 20:15 浴槽を
主治医の意見書も︑
頼まなきゃ
いけない︒

花岡 キヨ:医者なんか
行かないって
言ったろ!
花岡 圭:でもさ
伊吹先生
ひばり湯の
常連だった
んだって
花岡 キヨ:︙︙伊吹?
あの坊やかい

伊吹医院 院長伊吹 誠一
伊吹 誠一:キヨさん!
いやあ
番台で
怒られて
以来だ!
花岡 キヨ:あんたが
湯船で
泳いでた
からだよ
伊吹 誠一:よし
意見書
書きましょう
ちゃんと
診てからね
その夜︒

花岡 キヨ:︙︙あんた
あたしのこと
書いてた
のかい

花岡 キヨ:あたしは
ボケて
ないよ!
花岡 圭:わわかってる
でも
夜中に――
花岡 キヨ:今日は
もう寝るよ

それから︑
祖母は記録の話を
しなかった︒
俺も︑書くのを
やめなかった︒
10/21 3:05 番台。
10月26日︑朝︒


花岡 キヨ:今日は
番台に
座る日だよ

さくら区 認定調査員真壁 伸夫
真壁 伸夫:こんにちは
区の
認定調査で
まいりました
花岡 キヨ:まあまあ
遠いところ
どうぞ
おあがり
ください


花岡 圭:︙︙完璧だ
完璧に
元気な
ばあちゃんだ

調査の日︒
祖母は元気だった︒
調査の日︑
だけ︒
調査の日だけ、祖母は元気になる
第2話「調査まで、あと11日」
つづく
次の話 10月29日(木)更新
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あなた夜中に番台に座るキヨの場面の続きを考えたい
AI圭が客のふりをして「大人1人」と答え、キヨの話に合わせる形にすると、怖さより切なさが出せます。翌朝キヨが何も覚えていない事で、次の話へつなげられます。
あなた客のふりの線で、台詞を
AI圭「……熱いの、苦手なんだけど」キヨ「なら、うめていきな」。絵:番台の前の小銭の皿と、それに手を伸ばす圭の手。
送る質問あらすじを踏まえて、次の話の展開を一緒に考えて
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