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第1話「北から、組め」

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・店は架空です。

日が沈んだ後の青い住宅地。土台と柱の材料が並んだ木造の家の現場を、鉄パイプの足場がぐるりと囲み、白い投光器が光る。右の門の前で、紺のヘルメットと反射のベストの若い警備員が、赤く光る誘導棒を上げ、後ろのトラックを誘導している。

大河内 剛三(画面の外の声):明日
上棟だぞ

上棟(じょうとう)(棟上げ(むねあげ))の解説

現実の事実家を建てる時、柱や梁を組み立て、そのいちばん上に棟木(むなぎ)を上げることです。その時の儀式のことも言い、「棟上げ」「建前」とも呼びます。

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大河内 剛三:半分
だと!?

紺のヘルメットの若い警備員の寄り。現場の中から聞こえた怒鳴り声の方へ、目だけを動かす。

交通誘導の警備員(22)鷹野 颯

鷹野 颯:また
半分か︙︙

〈現場〉颯が守る職人 8人この家の工事 3,000万円上棟まで 14時間来る職人 4人(予定 8人)

17時50分︒
現場の詰所の前︒

プレハブの詰所の前。左で、白いヘルメットの60代の所長が携帯電話を耳に当てたまま怒鳴っている。右で、フルハーネスを着けた20代の女性の鳶が、積んだ材木に腰かけ、ヘルメットを膝に置いている。

工務店の所長(61)大河内 剛三

鳶(27)柴崎 葵

大河内 剛三:ちっ
4人で
16時までに
棟は上がらん

大河内 剛三:上棟は
延ばすしか
ねえ

柴崎 葵:はあ?
クレーンも
道路の許可も
取り直し
ですよ

道路使用許可(どうろしようきょか)の解説

作中の世界の決まり作中の現場は、道路にクレーンを据えて材料を吊るため、この許可を取っています。クレーンを使える時間(8時〜16時)は作中の決めです。

現実の事実道路で工事や作業をする時に、その場所の警察署長から受ける許可です(道路交通法第77条)。署長は、交通の安全のために必要な条件を許可に付けることができます。

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柴崎 葵:だったら
夜まで
やりますよ
4人で

大河内 剛三:ばか野郎
やらせねえ

所長の寄り。鉛筆を握った手を、こちらへ突き出す。深いしわの顔。

大河内 剛三:いいか
残業にも
上限がある

建設業(けんせつぎょう)の時間外労働(じかんがいろうどう)の上限規制(じょうげんきせい)の解説

現実の事実2024年4月から、建設業にも残業(時間外労働)の上限の決まりが当てはまっています。原則は月45時間・年360時間までです。臨時の特別な事情がある時も、時間外労働は年720時間まで、時間外と休日の労働を合わせて1か月100時間未満・2〜6か月の平均80時間以内、月45時間を超える月は年6回までです。

災害の時は?
災害の復旧・復興の事業では、「1か月100時間未満」と「2〜6か月の平均80時間以内」は当てはまりません。年720時間と、月45時間を超えるのは年6回まで、は守ります。

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大河内 剛三:無理した
現場で
落ちるのは
職人だ

大河内 剛三:足場の無い所に
人を上げるな
夜にもだ

門の前に立つ警備員の背中。肩越しに、足場に囲まれた現場の中を振り返っている。誘導棒を持つ手が下がっている。

交通誘導の
立ち位置から︑
3週間︑
見てきた︒

交通誘導警備業務(こうつうゆうどうけいびぎょうむ)の解説

現実の事実工事の現場の出入り口や道路で、人と車を安全に通すための警備の仕事です。警備業法の警備業務のうち、「人若しくは車両の雑踏する場所又はこれらの通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務」(第2条第1項第2号)に当たります。

資格は要る?
都道府県の公安委員会が決めた道路(指定路線)で交通誘導をする時は、交通誘導警備業務の検定(1級・2級)に受かった警備員を、場所ごとに置く決まりがあります。どの道路が指定かは都道府県ごとに違います。

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トラックが
どこで止まり︑
職人が
どこで待つか︒

回想。昔の現場の足場の板に、フルハーネスの男の鳶が腰を押さえて座り込んでいる。手に、使い込んだ小さな手帳。奥で誰かが急かすように手を振っている。

親父は︑鳶だった︒

段取りの悪い現場で
急かされて︑
腰を壊した︒

親父の手帳は︑
最後の1行が
空いたままだ︒

鷹野 颯:︙︙誘導員が
口出し
したら
終わりだ

細い横の帯の寄り。紺のヘルメットの下で、まっすぐ前を見る若い警備員の目。若い警備員が、門の前のコーンとバーをまたいで現場の中へ一歩踏み込む。振った誘導棒の赤い光の筋が、絵の枠の左の線を越えて外へ伸びる。

鷹野 颯:あの
所長
4人でも
できます

大河内 剛三(画面の外の声):ああ?
誘導員が
何だ

詰所の前の土の上。右で、若い警備員がしゃがみ、誘導棒で地面に家の四角と線を描いている。左で、所長が腕を組んで見下ろしている。

鷹野 颯:8人を
2組に
分ける段取り
ですよね

鷹野 颯:北と南を
同時に

鷹野 颯:4人なら
1組で
北から順に

大河内 剛三:それじゃ
倍かかるだろ

鷹野 颯:2組でも
クレーンは
1台です

鷹野 颯:片方は
ずっと
待ってます

大河内 剛三:︙︙待ってる
だと?

地面の寄り。若い警備員の手が棒で、家の四角の端から下へ向けて矢印を引く。横に小さなトラックの形が3つ並ぶ(線だけ)。

止めちゃいけないのは︑
人じゃない︒
16時で帰る
クレーンだ︒

鷹野 颯:南の材料は
昼まで
要りません

鷹野 颯:北の分から
先に運べば
クレーンは
1分も
待たない

鷹野 颯:それに
8時の便は
角で20分
止まります

大河内 剛三:︙︙なんで
分かる

鷹野 颯:毎朝
止めてるの
僕なので

柴崎 葵:誘導員の
言う事で

女性の鳶。ヘルメットのあごひもを締めながら、冷たい目でこちらを見下ろす。

柴崎 葵:動けるかよ

大河内 剛三(画面の外の声):︙︙1時間だ

大河内 剛三:朝の1時間で
遅れたら
そこでやめる

その夜︑所長は
材料の工場に︑
積む順の直しを
頼んだ︒

夜の詰所の中。白い蛍光灯の下、所長がひとり机で携帯電話を耳に当て、材料の一覧の紙に鉛筆で印を付けている。

大河内 剛三(つぶやき):段取り八分
仕事二分だ

翌朝 7時50分︒

夜明け前の鋼のような青い空へ、クレーン車のブームが下から上へまっすぐ伸びていく。先の白い作業灯が光る。下の方に、足場に囲まれた家の骨組みが見える。

クレーンが
使えるのは︑
16時まで︒

同じ朝の道路。脚を張り出したクレーン車の横で、右に誘導棒を持った若い警備員、左に足場の下で手袋をはめる女性の鳶と大工。奥の角を、ランドセルの子どもたちが小さく渡っていく。

〈現場〉守る職人 8人/扱うお金 3,000万円クレーン 退場まで 8時間10分来た職人 4人(予定 8人)

8時10分︒

角の警備員(機械の声):南の材料の
2台目が
先に来た

若い警備員が無線を口元に押し当てて、目を見開く。後ろの角から、材木を積んだトラックの鼻先がのぞいている。

角の警備員(機械の声):北の1台目は
渋滞で
20分遅れ

大河内 剛三:おい
クレーン
止まるぞ

足場の前で、左の所長が腕時計を見ている。右の上、足場の2階の高さで、女性の鳶が手を止めて下を見ている。

大河内 剛三:1時間で
遅れたら
やめると
言ったな

鷹野 颯:待って
ください!

若い警備員が無線を握り、赤い誘導棒で細い脇道の先をまっすぐ指す。強い決意の顔。

鷹野 颯:2台目は
角の駐車場で
待機

鷹野 颯:1台目は
裏の
一方通行から
北の口へ

裏の道は︑
毎朝︑ごみの車が
抜けていく道︒

真昼の硬い日差しの空。クレーンのフックに吊られた長い梁が、上から下へゆっくり降りてくる。舞う木くずが光る。2階の高さの足場の上で、フルハーネスの女性の鳶が、吊られて降りてきた梁に手を添えて導く。ずっと下の左に、誘導棒を上げる小さな警備員。

柴崎 葵:次
北の梁!

15時40分︒

大河内 剛三(画面の外の声):棟木だ
葵
フック!

柴崎 葵:掛けてる!
親綱に

骨組みのいちばん上で、フルハーネスの女性の鳶が大きな木の槌を振りかざす。棟木から木くずが上へ吹き上がり、絵の枠の上の線を越えて外へ飛び出す。

棟が︑
上がった︒

〈現場〉守る職人 8人/扱うお金 3,000万円上棟 15時40分(クレーン 退場の20分前)進み 100%

組み上がった骨組みの棟にまたがって座る女性の鳶。ハーネスの胸から延びた命綱の先のフックが、棟に沿って張った太い綱に掛かっている。あごひもを締めたまま、ヘルメットのつばに指を掛け、口の端だけで笑う。ずっと下に町の道路。

柴崎 葵:誘導員

柴崎 葵:北から
合ってたな

夕方の前の白い光の現場の前。左の所長が、白いヘルメットを右へ放る。右で、紺のヘルメットの若い警備員が、両手を伸ばして受け止める。

大河内 剛三:明日から
ヘルメットの
色を変えろ

鷹野 颯:え︙︙

大河内 剛三:うちで
施工管理の
見習いだ

施工管理(せこうかんり)(施工管理技士(せこうかんりぎし))の解説

現実の事実工事を、図面どおり・決めた工期と費用の中で・安全に進めるために、人と材料と機械の段取りを組む仕事です。建設業(けんせつぎょう)法では、工事の現場ごとに技術上の管理をする「主任技術者」(大きな工事では「監理技術者」)を置く決まりがあります(第26条)。国の技術検定に受かった人は「施工管理技士」の称号を名乗れます(第27条)。

「現場監督」との違いは?
「現場監督」は現場での呼び名で、法律の言葉ではありません。法律で決まっているのは、現場に置く主任技術者・監理技術者です。
施工管理技士の試験は、何歳から受けられる?
2024年度から、第一次検定は1級が19歳以上、2級が17歳以上(その年度の終わりの時点)なら、学歴や実務の経験が無くても受けられます。第二次検定は、第一次検定に受かった後の実務の経験が要ります。

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所長の寄り。背を向けかけて、肩越しにこちらを見る。目だけが真剣。

大河内 剛三:職人を
守りたきゃ
上に行け

警備会社の隊長(電話の声):勝手に
持ち場を
離れたな

ヘルメットを脱いだ若い警備員が、片手を耳に当てて電話を聞いたまま立ち尽くす。片腕に白いヘルメットを抱え、足もとに落ちた紺のヘルメットが、絵の枠の下の線を越えて手前へ転がる。

警備会社の隊長(電話の声):今日で
終わりだ

警備の仕事を︑
失った日︒

〈現場〉守る職人 8人見習いの初日まで 14時間

大河内 剛三(画面の外の声):1週間で
使えなきゃ

大河内 剛三:戻る場所は
もう無えぞ

第1話「北から、組め」

つづく

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あなた上棟が終わった次の朝、見習いの初日の颯の最初の1時間を考えたい

AI紺から白に替えたヘルメットに、職人たちが気づくかどうかで空気が決まります。葵さんが「誘導員」と呼ぶのか、名前で呼ぶのかを、最初の一言にすると関係の段が見えます。

あなた葵が「誘導員」と呼ぶ形で、最初の台詞を

AI葵「誘導員。……今日は、どこに立つんだ」。颯「門の、内側です」。絵:朝の詰所の前、白いヘルメットを両手で持ったまま立つ颯と、足場の上から見下ろす葵。

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この作品を読んだあなたへ

この話で分かること

上棟とは?

家を建てる時に、柱や梁を組み立て、そのいちばん上に棟木(むなぎ)を上げることです。その時の儀式のことも言い、「棟上げ」「建前」とも呼びます。

条件・例外

上棟の日の儀式(上棟式)は、するかどうか・どうするかが家や地域によって違います。

物語との違い

作中のクレーンの時間(8時〜16時)、職人の人数(予定8人・来た4人)、材料のトラックの台数と順番は、作中の現場の物です。

施工管理(せこうかんり)とは? 現場監督との違いは?

施工管理は、工事を図面どおり・工期と費用の中で・安全に進めるために、人と材料と機械の段取りを組む仕事です。「現場監督」は現場での呼び名で、法律では工事の現場ごとに技術上の管理をする「主任技術者」(大きな工事では「監理技術者」)を置く決まりになっています(建設業(けんせつぎょう)法第26条)。

条件・例外

国の技術検定に受かった人は「施工管理技士(せこうかんりぎし)」の称号を名乗れます(建設業法第27条)。2024年度から、第一次検定は1級が19歳以上、2級が17歳以上なら、学歴や実務の経験が無くても受けられます。

物語との違い

作中で颯が言う「止めてはいけないのは、16時で帰るクレーン」は、作中の現場の段取りの考え方です。

建設業(けんせつぎょう)の残業の上限は? 2024年問題(ねんもんだい)で何が変わった?

2024年4月から建設業にも時間外労働(じかんがいろうどう)の上限の決まりが当てはまり、原則は月45時間・年360時間までです。臨時の特別な事情がある時も、時間外労働は年720時間まで、時間外と休日の労働を合わせて1か月100時間未満・2〜6か月の平均80時間以内、月45時間を超える月は年6回までです。

条件・例外

災害の復旧・復興の事業では、「1か月100時間未満」と「2〜6か月の平均80時間以内」は当てはまりません。

物語との違い

作中の所長が夜の作業をさせないのは、この決まりに加えて、所長自身の決め(無理をした現場で落ちるのは職人)です。

交通誘導の警備員は、何をする仕事?

工事の現場の出入り口や道路で、人と車を安全に通すための警備の仕事です。警備業法の警備業務の第2号(人や車の通行に危険のある場所で、事故を警戒し防止する業務)に当たります。

条件・例外

都道府県の公安委員会が決めた道路(指定路線)では、交通誘導警備業務(こうつうゆうどうけいびぎょうむ)の検定に受かった警備員を置く決まりがあります。

物語との違い

作中の警備員が持ち場を離れて現場の段取りに口を出し、警備会社に契約を切られるのは物語の筋です。

この話の用語

上棟(じょうとう)(棟上げ(むねあげ))漫画の中で見る
現実の事実家を建てる時、柱や梁を組み立て、そのいちばん上に棟木(むなぎ)を上げることです。その時の儀式のことも言い、「棟上げ」「建前」とも呼びます。
道路使用許可(どうろしようきょか)漫画の中で見る
作中の世界の決まり作中の現場は、道路にクレーンを据えて材料を吊るため、この許可を取っています。クレーンを使える時間(8時〜16時)は作中の決めです。
現実の事実道路で工事や作業をする時に、その場所の警察署長から受ける許可です(道路交通法第77条)。署長は、交通の安全のために必要な条件を許可に付けることができます。
建設業(けんせつぎょう)の時間外労働(じかんがいろうどう)の上限規制(じょうげんきせい)漫画の中で見る
現実の事実2024年4月から、建設業にも残業(時間外労働)の上限の決まりが当てはまっています。原則は月45時間・年360時間までです。臨時の特別な事情がある時も、時間外労働は年720時間まで、時間外と休日の労働を合わせて1か月100時間未満・2〜6か月の平均80時間以内、月45時間を超える月は年6回までです。
交通誘導警備業務(こうつうゆうどうけいびぎょうむ)漫画の中で見る
現実の事実工事の現場の出入り口や道路で、人と車を安全に通すための警備の仕事です。警備業法の警備業務のうち、「人若しくは車両の雑踏する場所又はこれらの通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務」(第2条第1項第2号)に当たります。
施工管理(せこうかんり)(施工管理技士(せこうかんりぎし))漫画の中で見る
現実の事実工事を、図面どおり・決めた工期と費用の中で・安全に進めるために、人と材料と機械の段取りを組む仕事です。建設業(けんせつぎょう)法では、工事の現場ごとに技術上の管理をする「主任技術者」(大きな工事では「監理技術者」)を置く決まりがあります(第26条)。国の技術検定に受かった人は「施工管理技士」の称号を名乗れます(第27条)。

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更新日:

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この話のあらすじ

交通誘導の警備員・鷹野 颯(22)は、木造の家の現場の門の前に3週間立ってきた。上棟の前の日の夕方、明日来られる職人は8人のうち4人と分かる。所長の大河内 剛三は「4人で16時までに棟は上がらん」と延期を考えるが、鳶の柴崎 葵はクレーンも道路の許可も取り直しになると言い、夜までやると言う。大河内は「残業にも上限がある」「足場の無い所に人を上げるな」と、夜の作業を許さない。颯は持ち場を離れ、地面に棒で段取りを描く。止めてはいけないのは人ではなく、16時で帰るクレーン。8人を2組に分けず、4人の1組で北から順に組み、材料も北の分から運べば、クレーンは待たない。毎朝トラックを止めている颯は、8時の便が角で20分止まる事も知っていた。翌朝、南の材料の2台目が先に着き、北の1台目は渋滞で遅れる。颯は無線で2台目を角の駐車場に待たせ、1台目を裏の一方通行から北の口へ入れる。15時40分、葵が棟木を打ち込み、上棟は間に合う。大河内は白いヘルメットを投げ、「明日から、ヘルメットの色を変えろ」「職人を守りたきゃ、上に行け」と言う。その直後、警備会社から「勝手に持ち場を離れたな。今日で、終わりだ」と電話が来る。

作者

トゥーンエル編集部

トゥーンエルを運営する H株式会社の編集部です。ミステリーや家族の物語など、仕事の題材に限らない作品を作っています。

この作品について

交通誘導の警備員が、門の前から見てきた段取りで現場を動かし、守る職人を8人から業界へと増やしていく、建設の成り上がりの物語です。上棟の一日、施工管理の仕事、2024年からの残業の上限が、現場の人たちの目線で分かります。

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