第2話「真上で、上げるな」
この

鷹野 颯:門の
内側だ
工務店の

大河内 剛三:いいか
今日から
うちの
見習いだ
鷹野 颯:あの
鷹野 颯です
鷹野 颯:よろしく
お願いします!
返事は︑
無かった︒
列の後ろで︑
鳶の 柴崎 葵︒
柴崎 葵(画面の外の声):はっ
誘導員が
白かよ

大河内 剛三:今日の
危ない所
言ってみろ
鷹野 颯:あ︙︙
足場の
段差に
気をつけて

工務店の
大工の親方:ふん
毎日
聞いてる
職人たち(何人もの声):ヨシ!
鷹野 颯:ああ︙︙
誰でも
言える事だ
大河内 剛三(画面の外の声):見習いは
書け
全部だ
2日目︒
3日目︒


柴崎 葵:おい
誘導員
そこ
邪魔だ
4日目の夜︒

親父の手帳と︑
新しい野帳︒
鳶だった親父は︑
急かされて
腰を壊した︒
門の前から
見てたのは︑
トラック
だけじゃない︒
鷹野 颯:あ︙︙
毎朝
8時半︙︙

5日目︒
大河内 剛三:KYだ
言ってみろ

鷹野 颯:8時半
昇り口の前に
何人いるか
分かりますか
大工の親方:︙︙
鷹野 颯:毎朝
4人です
鷹野 颯:その真上で
板を
上げてます

鳶
柴崎 葵:はあ?
南からじゃ
遠回りだろ
鷹野 颯:遠回りは
5分です
鷹野 颯:荷揚げは
南の面から

大工の親方:ちっ
誘導員の
癖かよ
8時30分︒
柴崎 葵:南から
上げろ!

鷹野 颯:動いた︙︙
10時12分︒

ゴウッ
休みの湯飲みを
持ったまま︑
4人は
囲いの外にいた︒

ガンッ
大工の親方:うわ︙︙
いつも
俺らが
待ってる所だ
鷹野 颯:よかった︙︙
誰も
いない

柴崎 葵:誘導員
柴崎 葵:コーン
明日も
置いとけ
6日目︒
鷹野 颯:あの
昇り口の前
今日も
立入禁止です


大工の親方:︙︙おう
朝礼で︑初めての
返事だった︒
その夕方︒

大河内 剛三:ちっ
明日の
13時から
雨だ
大河内 剛三:2日
続く
鷹野 颯:えっ
屋根の防水
まだ半分です

大河内 剛三:骨組みが
濡れる

大河内 剛三:明日の段取り
お前が組め
鷹野 颯:え︙︙
大河内 剛三:いいか
明日で
7日目だ

鷹野 颯:明日の
13時︙︙
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