読み切り

読み切り「決まり文句」

夜の部屋で、下書きの資料を開く僕。頭の上に空の〈窓〉。

ka2uma検索順位:圏外

この漫画の作者ka2uma

中身を読む前に︑
「AI が書いたな」と分かる文章がある︒

画面を見た瞬間、僕の目が鋭く光り、背景に稲妻。

提案書の下書き(サービス内容)課題の整理。現場との対話。小さな検証。

僕:体言止め
まみれだ!

体言止めの解説

現実の事実文を「〜です」「〜する」で終えず、名詞(体言)で止める書き方です。一つなら余韻が出ますが、続くと、読む人は中身より先に「誰も自分の言葉で書いていない」ことを受け取ってしまいます。

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探偵のコートを羽織り、虫眼鏡を構える僕。

その夜︑僕は探偵になった︒

壁の証拠の板。白い札と赤い糸。

証拠1 形名詞で止める短い文が続く。太字の見出しに、コロンを付けて説明する形が繰り返される。三つの言葉を並べて締める。英語の大文字の小見出しが、日本語の見出しに乗る。

容疑者の列。仮面をつけた3人の影。

証拠2 決まり文句伴走します。寄り添います。一緒に考えます。

僕:どれも悪い言葉じゃない
でも
どの会社の資料にもいる

たくさんの文書が溶け合って、一つの灰色の平均のかたまりになる。

動機は︑平均︒
整っていて︑角が立たず︑
どこに出しても外さない︒

その「どこに出しても」が︑裏返すと
「誰が書いても同じ」に見える︒

二枚の紙を並べて照らす。左の紙の後ろには書いた人の手、右の紙の後ろには誰もいない。

比べる来週の火曜までに、見積もりの数字をもう一度確かめて送ります。迅速な対応と丁寧な確認を通じて、お客様の課題解決に伴走します。

整っているのに︑
誰も約束していない︒

責任の所在の解説

現実の事実誰が責任を持つのかがはっきりしていることです。「誰が、いつまでに、何をする」と言い切った文は、書いた人が責任を持つつもりだと伝わります。

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僕が一人の容疑者に手錠をかけようとすると、煙とともに消える。

僕:伴走
禁止!

つけひげで変装した同じ容疑者が、別の札を持って戻ってくる。

禁じると︑別の決まり文句が出てくる︒
体言止めを減らせば︑
今度は「〜することが重要です」が続く︒

僕:︙︙変装した

椅子に深く座り、指を組んで考える僕。背景に静かな稲妻。

一つの問いこの会社の担当者が、自分で書くなら、こう書くか。誰が、いつ、何をするかが分かるように。

書き直された紙が光り、仮面の容疑者たちが入る場所を失って逃げていく。

直す前AI を活用した業務改善を、現場に寄り添いながら伴走します。

直した後最初の一週間で、担当の方二人に月末の作業を見せてもらい、手で書き写している所を書き出します。翌週、そのうち一つを AI に置き換えて試します。

動作を書けば︑
決まり文句は入る場所がなくなる︒

最後の推理。僕が勢いよく指さした先は、鏡に映った自分。

僕:真犯人は︙︙
まだ何も決めてない
僕だ

分からない所は︑たいてい︑
自分がまだ決めていない所だ︒
AI は︑それを整った言葉で包んでくれる︒

コートを脱ぎ、紙に「誰が・何を・いつ」の欄を作って書き込む僕。

僕:書く前に
何を約束するか決める

夜の机。ノート PC で文章を書く僕。頭の上に空の〈窓〉。椅子にコートが掛かる。

ka2uma検索順位:圏外

コートは︑椅子に掛けたままにしておく︒
次の容疑者は︑
明日の僕の下書きにいる︒

読み切り「決まり文句」

おわり

原作・脚本
ka2uma
作画
ka2uma

制作に生成 AI を使用(生成 AI の使い方)

利用ガイド

この先が気になるあなたへ。違う話を考えたいあなたへ。

この話の番外編、いつもの AI で作ってみてください。

ChatGPTClaudeGeminiふだん使っている AI に、この作品の設定を渡して

  1. 1ボタンを押すいつもの AI を選んで
  2. 2AI が開く作品の設定とあらすじつきで
  3. 3一緒に考える展開・台詞・絵の指示まで
例:AI との相談

あなた探偵をやめた僕が、自分の提案書を書き直す場面を考えたい

AI鏡の前の推理の後、僕が「誰が・何を・いつ」の三つの欄だけの紙に向かい、空いた欄の前で手が止まる形にすると、決めていない所が見える場面になります。

あなたその線で、台詞を

AI僕(つぶやき)「いつ……が、書けない」。続けて「書けないのは、決めてないからだ」。絵:一つだけ空いた欄にスポットライト。

送る質問あらすじを踏まえて、この話の番外編を一緒に考えて

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創作キットを開く設定・絵の指示・台本の形をまとめた物

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この話で分かること

AI が書いた文章は、なぜ一目で分かる?

半分は文の形で、名詞で止める短い文の連続、太字の見出しにコロンの説明、三つの言葉を並べた締め、英語の大文字の小見出しなどです。残りの半分は「伴走します」「寄り添います」のような決まり文句です。たくさんの文章の平均に近い、無難な形を選びやすいためだと元の記事は見ています。

物語との違い

作中の場面は、いくつかの経験を混ぜて細部を変えたものです。書き直しの例の数は、元の記事の例から変えています。

AI っぽい文章が嫌がられる本当の理由は?

誰が、いつ、何をするのかが書かれていないので、誰も責任を持っていない文章に見えるからです。「来週の火曜までに、見積もりの数字をもう一度確かめて送ります」のように言い切った文は、書いた人の顔が見えます。

禁止する言葉を決めれば、AI っぽさは消える?

元の記事では消えませんでした。「伴走」を禁じれば似た言葉に置き換わり、体言止めを減らすと「〜することが重要です」が続きました。効いたのは「この会社の担当者が、自分で書くなら、こう書くか」という問いと、「誰が、いつ、何をするかが分かるように」の一言です。

AI の下書きで、自分が確かめることは?

読んだ人が、誰が何をいつするのか分かるかを一つだけ確かめます。分からない所は、たいてい自分がまだ決めていない所です。

この話の用語

体言止め漫画の中で見る
現実の事実文を「〜です」「〜する」で終えず、名詞(体言)で止める書き方です。一つなら余韻が出ますが、続くと、読む人は中身より先に「誰も自分の言葉で書いていない」ことを受け取ってしまいます。
責任の所在漫画の中で見る
現実の事実誰が責任を持つのかがはっきりしていることです。「誰が、いつまでに、何をする」と言い切った文は、書いた人が責任を持つつもりだと伝わります。

出典

更新日:

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この話のあらすじ

AI に作らせた提案書の下書きを開いた瞬間、僕は「体言止めまみれだ」と思った。証拠は、名詞で止める短い文・コロンの見出し・三つ並べた締め・英語の小見出しと、「伴走します」のような決まり文句。動機は、どこに出しても外さない平均。言葉を禁じても、犯人は変装して戻ってくる。効いたのは「この会社の担当者が、自分で書くなら、こう書くか」という問いだった。最後に僕が指さした真犯人は、まだ何を約束するか決めていなかった自分だった。

作者

ka2uma

Web マーケター

Web 集客・SEO の仕事の考え方を異世界転生の物語に、AI と働く毎日の出来事を読み切りにして描いています。

この作品について

ka2uma が note に書いた記事の、裏側の出来事を漫画にした読み切りです。場面は、いくつかの経験を混ぜて細部を変えています。出てくる AI は、特定の製品ではありません。作中の「僕」の頭の上の〈窓〉は、作者の連載「圏外の転生者」の世界から持ってきた物です。

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