第5話「夕焼けは、晴れ」

雨の、
〈板戸に

弥七:榊︙︙
きのうの
薬売りだ

織田方の
織田方の
茂助:ええか
晴れの日なんぞ
誰にも
分からん
りん:ねえ
晴れたら
竜は
飛べんの?
弥七:晴れが続くと
弱る


バシャ
茂助:ちっ
またか
りん:おっ父
竜に好かれ
とる
弥七:いつ晴れるか
分かれば
隠せる
その日の夕方︒
雨のやんだ︑川の土手︒

弥七:前の人生の
授業の
余談だ

空を見て︑
明日の天気を
読む︒
弥七:はい
ここは
試験に
出ません

弥七:お頭!

弥七:明日は
晴れます
茂助:はあ?
夕焼けなんぞ
毎日
見とる

弥七:今日のは
高い

茂助:︙︙百姓の
言い伝えか


茂助:ええか
外れたら
茂助:竜ごと
お前を
放り出すぞ
弥七:はい
その夜︒

弥七:竜は今夜
川の水車小屋へ
移します
茂助:納屋が空じゃ
すぐばれるぞ

りん:竜の
身代わり

弥七:うーん︙︙
似てない

5月25日︒
晴れ︒

バンッ
榊:これは
これは

榊:晴れを
読まれたか

弥七:晴れた
弥七:空だけは
竜にも
変えられない
茂助:榊め
藁の竜を見て
笑うて
帰りよった

茂助:︙︙弥七
弥七:えっ
茂助:名前で
呼んだら
悪いか

弥七:へへ


信長の
使番:茂助殿!

使番:殿の命に
ござる
使番:竜の小者も
連れて参れ
と

茂助:明日の朝
鳴海の城へ
使いが出る
茂助:弥七
お前も
来い

弥七:鳴海の城
弥七:本来なら
あの城は
――
明日の朝︑
鳴海へ︒
この
この作品を読んだあなたへ
この作品を評価する
この話の感想・こうなったらいい
感想や




























