第4話「教科書に無い人」

竜が

町の人たち(何人もの声):竜が
城の上を
飛んだげな


りん:弥七っつぁん
もう
町じゅう
の噂だがね
榊:もし
そこの
お方

榊:竜の傷に
よう効く
膏薬が
ござる
弥七:︙︙竜?

榊:翼に
槍の
傷があると
聞き申した
榊:それは
お困り
でしょう

弥七:下がった?
弥七:竜は
ここに
いないのに
夕方︒
納屋︒
竜の翼の傷は︑
まだふさがらない︒
膏薬を試すだけなら︑
と︑お頭が許した︒

織田方の

茂助:ええか
妙な真似を
したら︙︙
榊:それは
怖うござる
な

グルル…
りん:ひっ

織田方の
弥七:今川
義元︙︙

榊:︙︙ほう

榊:小者にしては
物知りで
ござるな
弥七:しまった

榊:大高城の
御城番
榊:朝比奈様にも
薬を納めて
おりまして
弥七:朝比奈様?


弥七:朝比奈は
鷲津砦を
攻めた方だ
弥七:大高城の
御城番は
鵜殿様
では?

榊:︙︙これは
うっかり
榊:年を取ると
名を取り
違えまして

弥七:どう見ても
若いだろ
弥七:お名前を
伺っても?
榊:榊
兵庫





弥七:榊 兵庫
弥七:そんな名は
どの本にも
無い
竜が落ちた日から︑
教科書に無い人が︑
動いている︒
榊:では
また
参りましょう

榊:晴れた日
にでも

茂助:二度と
来んでええ
弥七:待って

弥七:あなた
弥七:竜を
狩りに
来たんですね

榊:︙︙
この
この作品を読んだあなたへ
この作品を評価する
この話の感想・こうなったらいい
感想や


























