第3話「雨の日だけ」

晴れて、
織田方の
弥七:頼む
飲んでくれ

弥七:あの晩は
飲んだ
だろ
茂助:ええか
小僧

織田方の
茂助:飲まんなら
浴びせりゃ
ええ

ブハッ
茂助:ちっ
こいつ
りん:あはは!
おっ父
びしょびしょ

りん:握り飯
持ってきた
だがね

りん:︙︙そいつ
噛まん?
弥七:え
噛まないよ
︙︙たぶん
その夜︒

りん:何
書いとる
の?
弥七:︙︙日付
弥七:前の人生の
あの板書

弥七:5月は
今の6月
弥七:6月の
尾張なら

りん:じゃあ
また
降るの?
弥七:降る
必ず

りん:そいつ
あの晩の雨は
飲んだのに
りん:桶の水は
飲まん
弥七:えっ


弥七:あの晩
飲んだのは
笠に溜めた水
じゃない
弥七:落ちてくる
雨だ
弥七:りん
お前
すごいな

りん:へへっ
5月23日︑
約束の朝︒
清洲城の庭︒

尾張の
信長:小者
信長:飛ぶか

弥七:もう
少しだけ
弥七:空が
泣くまで
家臣:殿
らちが
明きませぬ

家臣:斬って
しまえば
よろしい
茂助:殿
あと少しだけ︙︙!

弥七:降れ
弥七:梅雨なら
降ってくれ


ザァァ


弥七:よし
来た!

竜は︑
空から落ちる
雨だけを︑飲む︒

りん:飛んだあ!

茂助(画面の外の声):ほんとに
飛びよった︙︙

弥七:竜が清洲の
空を飛んだ
弥七:教科書には
もちろん
無い
信長:︙︙雨の日
だけ︑か



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