第4話「水の中の、二人」

演習室の
辺境ロウ村の
新入生・
レン:また
黒い煙!?
モルト:腹へったから
火の呪文で
煮たんだなあ

モルト:強火の方が
早いだろ?
レン:︙︙いい質問だ

モルト:いい質問?
レン:あ︑いや
前の︙︙癖で

レン:焦げは
炭だよ
演習室の煤と
同じ
炭素
モルト:えっ
炭にも
精霊が
いるのか!

モルト:げっ
水の家の
先生だぞ

モルト:水は四元素の
一つって書けば
満点だなあ
レン:クラウス先生って
どんな先生?

レン:確かめよう


レン:水の精霊は
一人じゃない
レン:大きいのは
火の時の
酸素

レン:小さいのは
すごく軽い︙︙
レン(ささやき):︙︙水素


モルト:ん?
ただの水
だろ
レン:あ︙︙
精霊が︙︙

モルト:腹の中で
元気にしてる
だろ
モルト:でもお前
先生みたいに
話すなあ
せんせ

レン:せんせは
やめろって

モルト:ぐう︙︙
肉︙︙
翌朝︒
座学の教室︒

座学の
クラウス先生:四元素を
述べなさい
クラウス先生:簡単
でしょう?
レン:火・水・風・土
そう書けば
満点

モルト(ささやき):せんせ
水は四元素って
書けよ
レン:本当を書けば
零点
四元素と書けば
嘘になる

前の人生でも︑
危ない事は
教科書だけで
済ませた︒

レン:今度は
逃げない
嘘は
書かない
モルト(ささやき):せんせ︙︙
本当に
書いたのか
集めた答案を︑
クラウス先生が
一枚ずつめくる︒



クラウス先生:︙︙奨学生さん
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