第4話「3日、待つ」

人事部・
物流会社の
休職中は︑給与が出ない︒
そう聞いた直後だった︒
野中:でも
野中:給与の代わりに
なる物が
あります

高梨 千早:あ︑名前は
知ってます
高梨 千早:経理なので
眠れない、と言っていいですか
第4話

野中:休み始めの
3日は
出ないんですよ
高梨 千早:祝日も
数えるんですか
野中:ええ
数えます
野中:土日も
有給の日も

高梨 千早:1日の額
高梨 千早:自分で
出しても
いいですか
野中:え

〈千早の
野中:うわ
速い
高梨 千早:仕事なので

野中:上の欄が
高梨さん
野中:真ん中が
会社で
私が書きますね
野中:下が
先生
〈申請の

高梨 千早:11月分は
月末に締めて
高梨 千早:入るのは
早くて
12月の半ば
その夜︑家では
直人が鍋を温めていた︒

高梨 直人:今日は
黒いカレー
高梨 千早:え
焦げた?
高梨 直人:コクだ

高梨 直人:ここ
足しとく
高梨 千早:ふふ
高梨 千早:週2に
して
高梨 直人:︙︙交渉か
家の居間︒
休んで2週目の︑昼︒

結城 早苗(電話の声):結城です
結城 早苗(電話の声):月に1回の
電話ですね
高梨 千早:申請書
自分の欄だけ
書けましたよ
結城 早苗(電話の声):眠りは?
高梨 千早:まだ
3時に
起きます

会社の
結城 早苗:まだ︑で
いいんです
結城 早苗:休む長さを
決めるのは
結城 早苗:先生と
あなた
駅前の診療所︒
11月27日︑金曜︒

医師:申請書の下の欄は
11月が終わったら
私が書きますね
医師:働けない
状態だったか
高梨 千早:︙︙はい
その夜︒
午前3時12分︒

ゴォ……
夫・
隣で︑いびきが
続いている︒


音が︑止まった︒
高梨 千早:いち
に
さん

高梨 千早:なな
はち
きゅう
高梨 千早:直人?

高梨 千早:じゅう
じゅういち
じゅうに
高梨 千早:息
してない
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