第5話「知らなかったでよ」

古市製作所の
多賀 修:監督署
行って
きました
古市 昭三:そうか
多賀 修:うちは
8人だで
古市 昭三:は?

古市 昭三:8人?
多賀 修:100人とか
そういう
会社の
話だって

古市製作所の
古市 文江:ほら
あんた
古市 文江:商工会の
説明会
行けって
言ったでしょ
古市 昭三:︙︙行っとらん

古市 昭三:知らなんだ
でよ
多賀 修:それと

多賀 修:プレスの
カバー
多賀 修:外したの
俺です
古市 昭三:違う
古市 昭三:外せと
言うたのは
わしだ

古市 昭三:春に
元請けの
単価が
下がって
古市 昭三:1分に
あと2個
流さんと
合わん
古市 昭三:カバーが
あると
材料を
入れにくい
多賀 修:外したのは
俺の手です
古市 昭三:言わせたのは
わしの口だ


古市 昭三:取り合いだな
多賀 修:ですね
古市 昭三:︙︙本当はな

金属加工の
古市 昭三:保険料より
怖かったんは
古市 昭三:元請けに
うちは危ない
工場だと
思われる
事だ
多賀 修:危ないまま
新井に
回させる
方が
多賀 修:俺は
怖いです
古市 昭三:︙︙︙︙
多賀 修:社長
ここ
事業主の欄
お願いします

カリッ

古市 文江:監督署への
報告は
明日
わたしが
出します

外で待っていた由紀と︑
帰り道︒

パート
多賀 由紀:よかったね
多賀 修:まあ
なんとか
なったて
多賀 由紀:なんとか
したのは
修くんでしょ

多賀 大翔:父さん
多賀 修:おう
まだ
起きとった
んか

多賀 大翔:俺
バイト
する
多賀 大翔:部活は
辞める
多賀 修:は?
なんで
そうなる
多賀 大翔:父さんの
給料
多賀 大翔:いつまで
出ないの?

多賀 修:︙︙
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