第5話「先に出すのは、どれか」

バサッ
次の
元・
大学1年
門脇 勝治:おお
なんじゃ
これは
門脇 汐里:おじいちゃんの
年表

門脇 勝治:わしの
38年が
門脇 勝治:畳1枚
か
門脇 汐里:これでも
足りない
くらい
門脇 汐里:ゆうべ
物置で
レンチ握ってた
でしょ
門脇 勝治:︙︙見とった
んか
昔の仕事が、今の病気に?
第5話
次の診察の日︒
岩永先生の診察室︒

門脇 勝治:先生
出すことに
したけえ
岩永 佐和:︙︙そうですか
門脇 汐里:ありがとう
ございます

門脇 汐里:どれから
出せば
いいですか
椎葉 克也:門脇さんは
働いて
吸われたので
椎葉 克也:まず
労災です
〈石綿の
椎葉 克也:労災に
当たらない
方の
制度です
椎葉 克也:それで

椎葉 克也:請求書は
椎葉 克也:どなたが
書かれますか
門脇 汐里:私が
門脇 勝治:︙︙わしが
書く


〈勝治が
門脇 勝治:汐里
門脇 勝治:字を
見てくれ

門脇 汐里:うん
門脇 汐里:読める
門脇 汐里:船の
番号まで
書いてある
門脇 勝治:段取りじゃ

椎葉 克也:確かに
お預かり
します

トン
椎葉 克也:調べには
時間が
かかります
請求書を出して︑
監督署の外へ︒

門脇 汐里:出したね
門脇 勝治:ああ
門脇 勝治:出した
その夜︒

門脇 汐里:あれ

門脇 汐里:これ
ばあちゃん?
門脇 勝治:文代じゃ
門脇 勝治:毎晩
わしの
作業着を
はたいて
くれた

門脇 汐里:ばあちゃんは
門脇 汐里:何の
病気で
亡くなったの?

門脇 勝治:︙︙肺の
病気
としか
門脇 勝治:わしは
知らん
のじゃ

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