第3話「ほたる先生は、待機中」
この

スーパーの
朔夜(電話の声):ご主人の
ことで
お疲れですね
朔夜(電話の声):見えますよ
三森 文香:あの
まだ何も
言って︙︙
朔夜(電話の声):カードが
そう
言っています

三森 文香:当ててほしい
んじゃ
なくて
三森 文香:すみません
今日は
ここで
木曜の夜︑
23時52分︒

★★★★★
三森 文香:当たる
当たるって
ばっかり
★★★☆☆当たるかは、

星の数で︑
選ぼうとしていた︒
待つ事に︑
決めた︒
家族が寝たら、電話します。
第3話
知らせは︑鳴らなかった︒
金曜も︑土曜も︑日曜も︒

三森 光枝:毎朝
悪いわね

宇野 まりえ:人気の先生は
ね〜
宇野 まりえ:待機しても
すぐ
埋まるんだよ
三森 文香:そっか
月曜︑
パートの帰り︒
駅の裏︒

あんを炊く匂いが︑
22年前と
同じだった︒

和菓子工房
戸叶 結子:あの︙︙
何か?
三森 文香:すみません
匂いが
三森 文香:白あん
炊いてます?
戸叶 結子:︙︙わかり
ます?

戸叶 結子:募集の紙
見て
くれたん
ですか?
三森 文香:いえ
私なんて
もう48で

戸叶 結子:その指
戸叶 結子:和菓子の
火傷
ですね
三森 文香:22年前に
4年だけ
戸叶 結子:1日
来て
みません?

戸叶 結子:水曜の
朝6時
どうです?
三森 文香:︙︙起きて
ます
22年︑
毎朝5時40分に︒
火曜の夜︑
23時51分︒

ブブッ
三森 文香:あっ

ほたる(電話の声):お待たせ
しました
三森 文香:この前
ほかの先生に
かけちゃって
三森 文香:2分で
切りました
ほたる(電話の声):そう
でしたか

三森 文香:それで
和菓子の
募集の紙を
見て
ほたる(電話の声):その話を
する時
ほたる(電話の声):声が
少し
速くなり
ましたね
三森 文香:︙︙え

ほたる(電話の声):1枚
引き
ましょうか?
三森 文香:いえ
三森 文香:今日は
自分で
決めます
ほたる(電話の声):ゆっくりで
いいですよ

三森 文香:水曜の6時
行って
みます
今夜は︑
タイマーより先に︑
自分で切った︒
電話を切って︑
冷蔵庫の表に︑
1行足した︒
水曜の朝︑
6時︒


三森 孝一:あ︑そうだ
卵!
三森 湊人:父さん
焦げてる
じゃん

指が︑
先に動いた︒
戸叶 結子(画面の外の声):手
覚えてますね
三森 文香:︙︙私も
今
知りました
9時︒

戸叶 結子:週4日
朝6時から
戸叶 結子:来られますか?
三森 文香:え︙︙


朝の台所は︑
22年︑
私の場所だった︒
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