第5話「書類が、1枚足りない」
この

会社員。
奈緒の
笠井 寛治:︙︙直そうとは
思った
笠井 寛治:越した年は
母さんの
病院通いで

笠井 寛治:それどころじゃ
なかった
笠井 奈緒:お母さんの︙︙

笠井 寛治:団地の
部屋の鍵だ
笠井 寛治:あそこには
まだ
母さんが
いる気がしてな

笠井 奈緒:それで
車の住所
だけ︙︙

笠井 寛治:書類くらい
いつでも
直せると
思ってた
9年︑父は︑
団地の住所の車に
乗っていた︒
今日決めてくれたら、この値段で。
第5話
住所のことを伝えると︑
土曜の朝︑三浦さんが
来てくれた︒

小さな
三浦 拓海:売る時の書類
先に
そろえましょう
〈三浦の


三浦 拓海:車検証の
団地の住所から
今の家まで
三浦 拓海:たどれる紙が
1枚
要るんです

三浦 拓海:えっと︙︙
1回だけの
引っ越しなら
前の住所の
載った住民票で
笠井 奈緒:何回も
越してたら?

笠井 寛治:団地から
ここへ
1回だけだ
笠井 奈緒:じゃあ私
市役所で
取ってくる


笠井 寛治:わしが
行く
笠井 奈緒:え
お父さんが?

笠井 寛治:わしの
車だろ
月曜︑
市役所の窓口︒

笠井 寛治:前の住所も
載せて
ください

笠井 寛治:9年前は
母さんが
ここで
わしの分も
書いてくれた
笠井 奈緒:お母さんが︙︙

笠井 寛治:305︙︙
笠井 奈緒:お母さんが
ベランダで
布団
叩いてた部屋

笠井 寛治:︙︙ああ

笠井 奈緒:へえ︙︙
消えた住所も
150年
残るんだ

笠井 寛治:母さんの
住所も
残っとるか
母のいた団地の住所は︑
紙の上に︑
残っていた︒
駅の裏の店︒

滝本 涼介:三浦さん!
書類
届きました!

三浦 拓海:所有権
解除の︙︙
おめでとう
ございます
滝本 涼介:妻と
決めました
売ります

権藤 誠一:ふん
よかったな
権藤 誠一:で
権藤 誠一:笠井さんは
いつだ

ブルル
笠井 奈緒(電話の声):書類
そろいました

笠井 奈緒(電話の声):父が
「来週の土曜の
10時でいい」
って
三浦 拓海:︙︙はい
10時に
伺います


来週の土曜︑10時︒
白いのの︑
次の人が決まる︒
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