第4話「ローンが残る車」
この

三浦 拓海:き
聞こえてます

権藤 誠一:お前
自分が
何言ったか
分かってんのか
権藤 誠一:「今日は
決めないで」
だと?
笠井 寛治:おい
若いの

奈緒の
笠井 寛治:それ
ちょっと
貸してくれ
三浦 拓海:えっ
あ︑はい︙︙

笠井 寛治:店長さんかね
笠井です
笠井 寛治:この車な
もう少しだけ
置いときたい
んだ
権藤 誠一(電話の声):︙︙
そうですか

笠井 奈緒:お父さんが
自分から
言った︙︙
権藤 誠一(電話の声):分かりました
また三浦を
伺わせます
権藤 誠一:座れ

小さな
三浦 拓海:すみません
勝手なこと
言いました

キュッ
三浦 拓海:あ︙︙
木曜の
市︙︙
権藤 誠一:あのセダンは
来週より
あとだ
権藤 誠一:その代わり
「今日は
決めないで」
って言うなら
権藤 誠一:いつなら
決められるか
まで
言えるように
しとけ

三浦 拓海:︙︙はい
権藤 誠一:明日の朝
滝本さんの
所へ行け
権藤 誠一:ローンの残った
車を
すぐ売りたい
って客だ
三浦 拓海:すぐ︙︙
ですか
滝本 涼介:三浦さん!
待ってました

三浦の
滝本 涼介:今日
決めて
もらえたら
助かるんです
滝本 涼介:2人目が
生まれて
ローンが
きつくて
三浦 拓海:じゃあ先に
車検証を
見せて
ください

ピッ
三浦 拓海:ローンは
どちらで
組みました?
所有者の


三浦 拓海:ローンを
払い終える
まで
車の持ち主は
三浦 拓海:ローンの会社の
ままなんですよ

滝本 涼介:じゃあ
今日
売るのは︙︙
三浦 拓海:すみません
今日は
売れない
んです
滝本 涼介:でも
残りは
たしか
50万くらいで
三浦 拓海:あの︙︙
査定は
54万円
でした

滝本 涼介:なら
4万円
残る!
三浦 拓海:その
「たしか」
ローンの会社に
聞いて
みませんか

三浦 拓海:電話は
苦手だ
三浦 拓海:でもこれは
かけなきゃ
いけない
電話だ

三浦 拓海:残りを
一度で返すと
いくらに
なりますか
ローンの会社(電話の声):今月末までに
一度で
お返しに
なるなら
〈つばめクレジットの
滝本 涼介:61万!?
三浦 拓海:うわ︙︙
査定より
7万2千円
多い
滝本 涼介:利息とか
そういうのも
あるのか︙︙

滝本 涼介:はあ︙︙
知らないで
店に
持ってって
たら
滝本 涼介:恥かくとこ
でしたよ
三浦 拓海:足りない分を
先に払えば
売れます

三浦 拓海:奥さんと
決めてからで
いいですよ
滝本 涼介:三浦さん
電話
苦手そう
なのに
三浦 拓海:︙︙
苦手です
権藤 誠一(電話の声):どうだった

三浦 拓海:あ︙︙
今日は
決まりません
でした
権藤 誠一(電話の声):で
いつなら
決まる
三浦 拓海:ローンの
会社の紙が
届いたらです
権藤 誠一(電話の声):︙︙なら
いい
笠井さんにも
書類のこと
先に伝えとけ

会社員。
笠井 奈緒:車検証って
こんなに
小さかった?
笠井 寛治:去年の
車検で
変わった
笠井 寛治:一緒に
紙を
もらったろう

笠井 奈緒:あれ︙︙
これ
前の団地だ
笠井 奈緒:お父さん
笠井 奈緒:引っ越した時
なんで
直さなかった
の?

笠井 寛治:︙︙
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