第6話「お布施は、お気持ちで」
この


段取り帳
小春:︙︙聞いて
いいんだ
父の葬儀は、父が仕切る
第6話

篠原家の
住職:守さんには
長い間
お世話に
なりました
住職:うちの
檀家さんの
葬儀は
ほとんど
守さん
でしたから
小春:︙︙喪主の
小春です

イベント
澄江:じゃあ
「燕」の字を
会社の名前の
住職:ええ
そうしましょう

小春:聞くなら
今だ
小春:あの︙︙
お布施って
いくら包めば
いいですか?
住職:ふむ︙︙
「お気持ちで」
と言いたい
ところだが
住職:あなたの
お父さんは
毎回
喪主さんに
「そのまま
聞け」と
言っていた

住職:だから
そのまま
答えましょう
住職は︑
通夜と葬儀と
戒名の分の額を︑
紙に書いて
見せてくれた︒
住職の
小春:︙︙よかった
分かると
ほっとします
住職:分からないのは
恥ではない
住職:聞かないで
悩むのが
一番つらい
住職を見送ったあと︑
台所で︒

柏木:あ︑それと
柏木:領収書が
出ないので
渡した日と額と
お寺の名前を
控えて
おいてください
昼すぎ︒
受付の準備︒

ドン
守の
勝:よし!
受付は
4人で回すぞ!
勝:港の連中も
手伝いに
来る!
小春:ちょっと
叔父さん
家族葬︙︙
勝:兄貴の
「断るな」
だろうが!

小春:香典は
2人で数えて
すぐ帳面に
付けましょう
小春:イベントの
受付と
同じです
勝:数えるだけなら
俺1人で
十分だろ
小春:1人だと
数え違いに
誰も気づけない
小春:数えた人が
疑われない
ためでもあるの
柏木:あ︙︙
守さんも
そうでした
お一人では
数えないのが
決まりで
勝:︙︙兄貴らしいな
2人ずつだ
港の連中にも
言っとく
小春:それと――
段取り帳
小春:宮下さんの
香典だけは
受け取らない
勝:︙︙なんでだ?
小春:分からない
でも
父の段取り
だから

澄江:来るのね
今夜
小春:お母さんは
座ってて
いいよ
澄江:ううん
私も
会うわ
17時︒
日が
傾いてきた︒


宮下:あの︙︙
宮下と
申します
宮下:守さんに
お別れを

父が︑
20年︑
11月3日に
会っていた人︒
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