第1話「竜が落ちた日」
この

この日︑
雨は降った︒
教科書の
とおりに︒

ゴオォッ
竜は︑
教科書に
無かった︒
半刻前︒
茂助:ええか
小僧

織田方の
織田方の
茂助:はぐれたら
死ぬぞ
弥七:はい
お頭

弥七:大丈夫
だ
弥七:今日の事は
全部
知ってる

前の人生で︑
おれは塾の
歴史の講師だった︒
夏期講習の
桶狭間の回の
途中で︑倒れた︒
弥七:はい
ここ
試験に
出ます
弥七:あ︙︙

弥七:今日
ここで
織田が
勝つ
弥七:勝つ側に
いれば
生き残れる

足軽たち(何人もの声):今川は
2万だぞ
︙︙
足軽:こっちは
その十分の一も
おらんがや
茂助:数えるな
数えると
足がすくむ
茂助:ええか
雨がやむまで
動くな
弥七:お頭
弥七:雨が
やんだら
すぐ東の
窪地へ
茂助:窪地?
弥七:今川の
大将が
そこで
休んでます
茂助:おい
小僧
なんで
知っとる

弥七:教科書に
書いて
あるから
弥七:︙︙勘
です
茂助:勘︑な︙︙
茂助:外れたら
お前が先頭だ


ザッ
茂助:かかれ
ぇっ!
駿河・

弥七:ここだ
弥七:ここで
義元が
討たれる

ドォン

茂助:うわっ
なんじゃ
ありゃあ!

足軽たち(何人もの声):槍が
通らん!

弥七:︙︙外れた
今川義元は︑
討たれなかった︒

茂助:退け!
退けぇ!
今川義元(画面の外の声):天が︙︙
わしを
守ったか
雨は︑まだ
少しだけ
降っていた︒

弥七:水
飲むか



弥七:あったかい
︙︙
弥七:お前︙︙
どこから
来たんだ
雨の向こうから︑
馬の足音︒

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