第3話「上には、上げません」
この

工務店の
鷹野 颯:雨の間も
止まらない
段取り︙︙

工務店の
所長は︑
何も
言わなかった︒
鷹野 颯:あの
午前は
全員で屋根です
鷹野 颯:防水シートを
北の半分から
列の後ろから︑
鳶の 柴崎 葵︒
柴崎 葵(画面の外の声):はあ?
13時までに
張りきれんのか

鷹野 颯:全部は
無理です
鷹野 颯:でも
北の部屋の
真上だけは
閉じます
鷹野 颯:雨の2日
中の仕事は
北の部屋で
8時︒

鳶
柴崎 葵:北の半分
先に
閉じるぞ
大工の親方:見習いの
段取りでか
柴崎 葵:︙︙今日
だけだ
10時40分︒

ポツ
ポツ
柴崎 葵:ちっ
早えな
鷹野 颯:予報より
2時間も
早い︙︙
大工の親方:小雨だ!
あと1時間で
張れる!


鷹野 颯:︙︙下ろして
ください
鷹野 颯:線の手前で
止めます
鷹野 颯:濡れた屋根は
滑ります
鷹野 颯:上には
上げません

柴崎 葵:︙︙前の
現場の
所長は
柴崎 葵:続けろって
言った

前の現場の所長(回想の声):止めるな
工期だ

柴崎 葵:次の月から
うちの班に
仕事は
来なくなった
柴崎 葵:降りるぞ!
全員!

階段の途中で︑
大工の親方︒
大工の親方(画面の外の声):ちっ
見習いが︙︙
13時︒
本降り︒


北の部屋の
真上は︑
閉じていた︒
柴崎 葵:濡れて
ねえな
ここ
大工の親方:見習いが
閉じろって
言った部屋だ
8日目︒
雨︒

雨の2日︑
中の仕事は
止まらなかった︒
大河内 剛三:見習い
8日目だな


大河内 剛三:明日も
7時だ
鷹野 颯:は︑はい!
軒の外を︑
柴崎 葵が通る︒
柴崎 葵(画面の外の声):誘導員
柴崎 葵(画面の外の声):あんたは
止めたな
その夕方︒
18時︒

大河内 所長が︑
門の方を見た︒
大河内 剛三(画面の外の声):施主さんだ


施主
柴崎 葵:︙︙氷室
所長
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