第2話「砂は、ならして帰る」
この作品には、zerokara株式会社
この
作中の

ザザッ
バンカーから
4回目で︑
やっと︒
有村 ちひろ:出たっ!

戸張 伸二:有村さん

戸張 伸二:忘れ物
です
有村 ちひろ(画面の外の声):え︙︙?
打ちっぱなし1年、コースは0回。
第2話
1組目と
知った︑
次の日︒
有村 ちひろ:コーチ!
1組目に
なっちゃって︙︙
有村 ちひろ:社長と
同じ組で︙︙
戸張 伸二:1組目
ですか
戸張 伸二:いい組
ですね
有村 ちひろ:どこが!?

戸張 伸二:前に
誰もいない
組ですよ
有村 ちひろ:後ろには
全部の組が
いるのに︙︙
戸張 伸二:じゃあ
もう1回
コースに
出て
おきましょう

日曜︒
同じゴルフ場の︑
2回目の
コースレッスン︒

有村 ちひろ:1番も
2番も
待たせて
ません!
戸張 伸二:︙︙いい
ですね
3番ホール︒

有村 ちひろ:急が
なきゃ


1回︒
2回︒
3回︒
後ろの組が︑
もう︑
来ている︒
そして︑
4回目で――

有村 ちひろ:あの
でも
後ろの組が
もう︙︙
戸張 伸二:急ぐのは
スイングじゃ
ないです
戸張 伸二:でも
ならすのを
飛ばす事でも
ないんです
戸張 伸二:後ろの人の
球が
ここに
止まったら?

有村 ちひろ:これじゃ
打て
ない︙︙
戸張 伸二:後ろの人が
同じ砂から
打てる
ように
戸張 伸二:砂は
ならして
帰るん
です
〈後ろの


下がりながら︑
自分の足あとを
消していく︒
有村 ちひろ:あ︙︙
1分も
かからない
戸張 伸二:それで
十分です
グリーンに
上がると︑
コーチが
小さな道具を
1本くれた︒

有村 ちひろ:ちっちゃい
へこみ
なのに
戸張 伸二(画面の外の声):次の人の
パットが
曲がらない
ように
9番ホール︒
また︑
バンカー︒

1回で出て︑
ならして︑
出る︒
戸張 伸二(画面の外の声):後ろ
待たせて
ないですよ

後ろの組の人:きれいに
するねえ
初めての
コースの朝︑
「ゆっくりで
いいよ」と
言った人だ︒
榊原 誠(画面の外の声):あれ?
有村さん!?

榊原 誠:社長
この子ですよ
コンペの
榊原 誠:社長はね
マナーにだけは
うるさいん
だよ
有村 ちひろ:︙︙社長?

鷲尾 宗一郎:3番の
バンカーも
見てたよ
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