第2話「山の線は、動かない」
この

雪をかぶった山と︑
花火︒
ミツギ写真に︑
長野から封筒が届いた︒
杉浦 七海(電話の声):あの
母が昔
長野で撮った
写真なんです
杉浦 七海(電話の声):私
今年の春から
長野に
転勤してて

依頼人
杉浦 七海:母を
呼びたくて
同じ場所に

三ツ木 遥:︙︙冬の花火

三ツ木 遥:山に雪
みんな
コートを
着てる

三ツ木 遥:山は
動かない
三ツ木 遥:手前の尾根と
奥の尾根の
重なり方で

三ツ木 遥:立ってた方角が
決まるんです
杉浦 七海(電話の声):でも母は
「寒いし
混むし」
って︙︙
大会まで︑あと7日︒

三ツ木 遥:あ
この写真
端に
もう1人の
手が写ってる
三ツ木 遥:お母さん
1人じゃ
なかったんだ
杉浦 七海(電話の声):︙︙父です
たぶん
杉浦 七海(電話の声):父と初めて
2人で行った日
だって
杉浦 七海(電話の声):父が
亡くなってから
「1人で見たら
寒いから」
って︙︙
三ツ木 遥:ただ︙︙
三ツ木 遥:見える
とは
言えません
三ツ木 遥:でも
同じ方角なら
探せます
入れなくても
配信があるし

三ツ木 遥:今年は
2人で

杉浦 七海:︙︙母
来るって︙︙!
その夜︒暗室︒



「1978」のネガの、
2コマ目。
撮った人の影が︑
2つ︒
三ツ木 遥:おじいちゃんが
撮った場所を
私は
一つも
知らない︙︙
三ツ木 遥:ねえ
おじいちゃん
もう1人は
誰なの?
三ツ木 鉄郎:︙︙寝る
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