第3話「写真は、変わる日に撮る」
この

ひのき住宅管理 退去の
鷹取 栞:落ち着いて︙︙
湧いた日の
午前0時40分
壁︑床
窓︑傷なし
〈201号室
鷹取 栞:いつか
私が出ていく日
今日の部屋が
基準になる
朝︒

万代 千鶴:おや
あんたの
部屋まで
湧いたのかい
鷹取 栞:はい︙︙
湧いた届けと
その夜の
写真です
万代 千鶴:へえ
仕事が
早いね
同じ日の午後︒
204号室の立ち会い︒

冒険者
鷹取 栞:えっ
誰から
ですか?
水城 ルカ:ネット︙︙で

万代 千鶴:床のひび
壁のカビ
鍵も
なくしたって?
水城 ルカ:ゆ︑床は
迷宮の冷気で
︙︙たぶん

水城 ルカ:︙︙撮って
ないです
立ち会いには︑
宇津木さんも
来ていた︒

水城 ルカ:だって
夜中に
迷宮から
冷たい風が
来るから︙︙
水城 ルカ:ちょっとだけ
氷の壁で
ふさいでた
鷹取 栞:︙︙床のひび
って
その氷の
重さ?
事務所の
書類の棚︒

入居の日の︑
写真が無くても︒
会社には︑
入居の日の
リストが
残っている︒
鷹取 栞:あった!

鷹取 栞:見てください!
鷹取 栞:床のひびは
入居の前から
あります
鷹取 栞:水城さんの分は
氷で少し
広がった所
だけです
万代 千鶴:おや
あたしの字だね
このリスト


鷹取 栞:ただ︙︙
言いにくい
んですけど
水城 ルカ:︙︙はい
〈退去の

水城 ルカ:え︙︙
敷金って
返って
くるんだ
鷹取 栞:はい
引けるのは
払うべき
分だけです
夕方︒

内装の
宇津木 源:入居の日の
リストな
書いたのは
万代さん
本人だ
鷹取 栞:︙︙全部の部屋
自分で
見てたんだ

万代 千鶴(電話の声):ああ
鷹取さん
万代タワーの
話
聞いてるかい

鷹取 栞:宇津木さん?

宇津木 源:︙︙あそこの
最上階にゃ
俺の盾が
残ってる
第一部︑
最後の立ち会いが
決まった︒
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