第2話「壁紙は、6年で1円になる」
この


キュイッ
会社に︑
竜を連れて
きてしまった︒

鷹取 栞:ど︑どうしよう
親だと
思われてる︙︙
名前は︑
敷金から
取って「シキ」︒

万代 千鶴:全部
轟さん持ちでね
鷹取 栞:えっと︙︙
全部は
むずかしい
です
万代 千鶴:なんでだい
あの子は
8年住んだ
8年分
汚したんだよ

鷹取 栞:その
8年だから
なんです
〈壁紙

万代 千鶴:1円!?
103号室︒
もう一度︒

宇津木 源:こりゃあ
この面の
壁紙は
素振りの傷で
使えねえな
轟 大河:おい!
1円じゃ
ねえの
かよ!
鷹取 栞:ご︑ごめんなさい
壁紙は1円です
張り替える
手間は
別なんです

ビリビリッ


ズザーッ

万代 千鶴:ちょいと
それは?
誰が払うの
鷹取 栞:あ︙︙この子は
迷宮から
来たので
鷹取 栞:湧き害
です
帰り道︒

万代 千鶴:湧き部屋はね
次の人が
なかなか
決まらない
んだよ
万代 千鶴:だから
つい
取れる所から
取りたく
なるのさ

鷹取 栞:︙︙この人
全部の部屋を
覚えてるんだ
鷹取 栞:あの!
次の入居の日
一緒に
写真を撮り
ませんか
鷹取 栞:貸す側と
借りる側で
万代 千鶴:ふうん
あんた
名前は

鷹取 栞:鷹取です
︙︙今日
2回目です
その夜︒
メゾン万代201号室︒

私も︑
万代さんの
部屋を借りている︒

鷹取 栞:シキ?
そこは
布団しか――


ヒュウゥ
その夜︑
私の部屋にも︑
湧いた︒

鷹取 栞:︙︙写真
写真
撮らなきゃ
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