第2話「一番に、呼ばれる人」
この

小谷 菜摘:クビ
だよね
普通
小谷 菜摘:前掛け
返さなきゃ
坂井 つぐみ:なにしてんの

八百坂の
小谷 菜摘:あの
これ︙︙
お返し
します
坂井 つぐみ:なんで
小谷 菜摘:だって
ばれたん
ですよね
小谷 菜摘:私
向かいの
スーパーの︙︙
坂井 つぐみ:知ってるよ
坂井 つぐみ:報告したきゃ
すれば
小谷 菜摘:えっ

坂井 つぐみ:うちは
朝の手が
足りない
だけ
坂井 つぐみ:乗んな
置いてくよ
小谷 菜摘:︙︙クビ
じゃない
午前3時50分︒
青果の卸売市場︒

辰巳 辰造:つぐみちゃん!
こっち
先に
見てって


並んでいた客:また
ひいきかよ
小谷 菜摘:並んでた人
より
先︙︙?
坂井 つぐみ:ちゃんは
やめてって
言ってんじゃん

仲卸
辰巳 辰造:今朝は
ほうれん草が
少ないんだよ
辰巳 辰造:いいのを
2ケースだけ
取っといた
坂井 つぐみ:はいはい
もらうよ
辰さん
小谷 菜摘:取っといた︙︙?

小谷 菜摘:まさか
裏で
お金︙︙?
坂井 つぐみ(画面の外の声):顔に
全部
出てるよ

小谷 菜摘:あの︙︙
なんで
つぐみさんが
一番なん
ですか
辰巳 辰造:ははっ
気になる?
辰巳 辰造:あいつ
うちの店に
15年
いたんだよ
小谷 菜摘:えっ
仲卸に?
辰巳 辰造:でもね
それだけじゃ
ないの
きのうの朝︒
産地から︑
大根が
届きすぎた︒

辰巳 辰造(画面の外の声):値が崩れた
物を
黙って
引き取って
くれる
辰巳 辰造(画面の外の声):だから
いい物が
少ない朝は

辰巳 辰造:つぐみちゃんに
先に見せる
小谷 菜摘:それって
ひいき︙︙
辰巳 辰造:ひいき?

辰巳 辰造:顔と顔で
量と値を
決めるの
小谷 菜摘:市場って
せりで
決まるん
じゃ︙︙
辰巳 辰造:せりは
6時から
辰巳 辰造:見てく?
午前6時︒
卸売場︒

カランカラン
買い手は︑
辰さんたち仲卸︒


小谷 菜摘:辰さん
顔が
違う︙︙

坂井 つぐみ:ここで
買って
坂井 つぐみ:あたしらに
小分けで
売るの
坂井 つぐみ:辰さんから
買うの
小谷 菜摘:一番って
お金じゃ
なくて
小谷 菜摘:困った時に
引き取った
順︙︙

坂井 つぐみ:そう
坂井 つぐみ:だから
あたしは
崩れた日も
来る
坂井 つぐみ:都合のいい
日だけの
客に
いい物は
回んない
小谷 菜摘:これ
報告に
書ける︙︙
その昼︒
トモエマートの
事務所︒

村瀬 康介:小谷さん
それ
報告?
トモエマート 坂上店の

村瀬 康介:へえ
市場で
村瀬 康介:︙︙で
客の数は?
小谷 菜摘:あ
今朝は
市場に
いたので
村瀬 康介:参ったなあ
村瀬 康介:本部が
見るのは
数なんだよ
ねえ
小谷 菜摘:でも
数じゃ
分からない
事が

村瀬 康介:市場の事は
いい

村瀬 康介(画面の外の声):客の数を
報告して

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