第2話「1枚の紙に、7台分」
この作品には、株式会社C.R.M
この
作中の

向かいの
代わりに来たのは︑
朝のオートオークション
島崎 修:よし
押した
車 健吾:い︑今ので
何台目ですか
島崎 修:いちいち
数えてねえ
〈この

車 健吾:メモ
1行も
打てなかった

島崎 修:パソコンの人は
見てるだけで
いいんだよ
車 健吾:でも社長に
ついて行けと
言われたので
島崎 修:へっ
向かいに
行かせない
口実だろ
車 健吾:たぶん
そうだと
思います
会場の放送(機械の声):お呼び出しを
申し上げます
くるまさま
くるまさま

会場の放送(機械の声):受付に
充電器の
お忘れ物です
車 健吾:は︑はい
車です
すみません!
島崎 修:会場で
目立つな
車 健吾:あの
先月の32台の
計算書を
見せてください
島崎 修:全部
トラックの中だ

車 健吾:え
物入れが
帳簿なんですね
その日の午後︒
大川モータースの事務所

〈先月の
蓮見 和代:通帳は
この1行だけよ
車 健吾:この1行に
8台分
入ってます
大川 剛志:え?
ここには
7台って
書いてあるぞ
車 健吾:買った7台と
売った1台です
大川 剛志:で
どう分けるんだ

島崎 修:紙を切って
どうするんだ

車 健吾:1台ずつ
残った額を
出すんです
翌朝︒

大川 剛志:どうせ
一番残ったのは
高い車だろ?
車 健吾:それが
一番は
この軽なんです
〈軽
大川 剛志:えっ
それ
島崎さんが
「勘だ」って
買ったやつだ

島崎 修:︙︙あれは
勘だぞ

車 健吾:勘じゃなくて
当たってたん
です
車 健吾:記録が
無かっただけ
です

蓮見 和代(ささやき):ふふ
島崎さん
頭かいてるわよ
島崎 修:次も
来るか
車 健吾:はい!
行きます
充電器も
持って
〈利益の見える車〉

蓮見 和代:この3つはね
社長が
「払っといて」
って
車 健吾:これは
どの車の分
ですか?

大川 剛志:下取りの
車の
ローンの分だ

車 健吾:あれ
下取りの車が
32台の表の
どこにも
いません
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