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第2話「1枚の紙に、7台分」

この作品には、株式会社C.R.Mのサービスが登場します

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・店は架空です。
作中の「CARACT」は、株式会社C.R.Mの実在のサービスです。

縦に長い絵。上に、朝のオートオークションの会場の外。広い駐車場に、何百台もの車が並ぶ。真ん中に、すり鉢のような会場の席で、作業着のつなぎに首にタオルの年配の男性が、手元の押しボタンを素早く押している。前の大きな画面は字が読めない。下に、隣の席で、ノートパソコンを膝に置いた眼鏡の若い男性が、口を開けて画面を見上げている。

向かいの店には、行かせてもらえなかった

代わりに来たのは︑
朝のオートオークション

島崎 修:よし
押した

車 健吾:い︑今ので
何台目ですか

島崎 修:いちいち
数えてねえ

〈この朝、島崎さんが落札した車〉5台(10分のあいだ)書いたメモ 0枚

細い横の帯の寄り。膝の上のノートパソコンのキーボードの上で、止まったままの若い男性の両手。画面は絵の外。

車 健吾:メモ
1行も
打てなかった

会場の席。腕を組んで前を向いたまま、横目で隣を見る作業着の年配の男性。隣で、ノートパソコンを抱えた眼鏡の若い男性が、困った顔で座っている。

島崎 修:パソコンの人は
見てるだけで
いいんだよ

車 健吾:でも社長に
ついて行けと
言われたので

島崎 修:へっ
向かいに
行かせない
口実だろ

車 健吾:たぶん
そうだと
思います

会場の放送(機械の声):お呼び出しを
申し上げます
くるまさま
くるまさま

会場の席を後ろから見た広い絵。ずらりと並んだ車屋の人たちが、いっせいに後ろを振り向いている。その真ん中で、眼鏡の若い男性が気まずそうに小さく手を上げる。隣の作業着の年配の男性は顔を手で覆う。

会場の放送(機械の声):受付に
充電器の
お忘れ物です

車 健吾:は︑はい
車です
すみません!

島崎 修:会場で
目立つな

車 健吾:あの
先月の32台の
計算書を
見せてください

島崎 修:全部
トラックの中だ

会場の駐車場の、白い小さなトラックの運転席。助手席の前の物入れを開けた作業着の年配の男性の手。中にぎゅうぎゅうに詰まった紙の束が、絵の枠の左の線を越えて外へあふれ出す。後ろからのぞき込む眼鏡の若い男性。

車 健吾:え
物入れが
帳簿なんですね

その日の午後︒
大川モータースの事務所

事務所の机。眼鏡の若い男性が、横に長い紙を1枚広げている。横から、老眼鏡を額に上げた花柄のエプロンの年配の女性がのぞき込み、奥で紺のジャンパーの社長が腕を組む。紙の字は読めない。

〈先月のオークションの計算書(1枚)〉落札した車 7台出品して売れた車 1台差し引きのお支払い 7,486,000円

〈通帳〉オークションの会場へ 振込 −7,486,000円

蓮見 和代:通帳は
この1行だけよ

車 健吾:この1行に
8台分
入ってます

大川 剛志:え?
ここには
7台って
書いてあるぞ

車 健吾:買った7台と
売った1台です

大川 剛志:で
どう分けるんだ

計算書の1行ずつに︑
車台番号がある︒
そこで切れば︑
1枚の紙が︑
車の数に分かれる

オークションの計算書(けいさんしょ)の解説

作中の世界の決まり作中の会場の計算書の形です。実際の書類の名前(精算書など)や形は、会場ごとに違います。

作中の世界の決まりこの作品では、オートオークションの会場から届く、落札した車・出品して売れた車・手数料(てすうりょう)と、差し引きの支払いの額を書いた紙を「計算書」と呼んでいます。1行ずつに車台番号(しゃだいばんごう)があるので、そこで分けると車1台ごとの数字になります。

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車 健吾:落札料も
1台ずつ
その車の
原価に
入れますね

落札料(らくさつりょう)の解説

作中の世界の決まり作中の会場の計算書(けいさんしょ)は、1枚に何台分も載り、買った車と、出品して売れた車を差し引いた額を、まとめて1回で払う形です。手数料(てすうりょう)の名前と額は架空です。

現実の事実落札料は、オートオークションで車を落札した時に会場へ払う手数料です。法人税法施行令第32条は、購入した棚卸資産の取得価額に、購入の代価と、購入手数料など購入のために要した費用を含めると定めています。落札料は、落札したその車の原価に入る費用にあたります。

出品して売れた車の手数料は?
売った車の側の費用です。買った車の落札料と混ぜずに、売れた車の数字に入れます。どの科目にするかは、会社の会計の決め方と税理士(ぜいりし)に確かめます。

出典

この言葉の疑問、いつもの AI に

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夜の事務所。白い蛍光灯の下、机いっぱいに広げた横長の計算書に、眼鏡の若い男性が定規を当てて、行と行の間に線を引いていく。戸口に、作業着の年配の男性が腕を組んで立ち、じっと見ている。窓の外は暗い。

島崎 修:紙を切って
どうするんだ

差し込みの小さな絵。手のひらのラベルプリンターから、白い小さなシールが出てくるところ。

車 健吾:1台ずつ
残った額を
出すんです

翌朝︒

朝の事務所。開いたノートパソコンを囲んで、紺のジャンパーの社長と作業着の年配の男性がのぞき込む。眼鏡の若い男性が画面の1行を指さす。画面の字は読めない。

大川 剛志:どうせ
一番残ったのは
高い車だろ?

車 健吾:それが
一番は
この軽なんです

〈軽(白・2019年式)〉売値 680,000円仕入れ(オークションで落札) −420,000円落札料 −11,000円陸送費 −22,000円整備 −45,000円この車に残ったのは 182,000円

大川 剛志:えっ
それ
島崎さんが
「勘だ」って
買ったやつだ

作業着の年配の男性の寄り。目を見開いて、ノートパソコンの画面を見つめている。

島崎 修:︙︙あれは
勘だぞ

白いシールが何枚も貼られた横長の計算書を両手で持ち、まっすぐ前を見る眼鏡の若い男性。計算書の長い端が、絵の枠の下の線を越えて手前へ垂れ下がる。

車 健吾:勘じゃなくて
当たってたん
です

車 健吾:記録が
無かっただけ
です

作業着の年配の男性が、横を向いて、白髪まじりの角刈りの頭をかいている。口元が少しゆるむ。後ろで、花柄のエプロンの年配の女性が口に手を当てて目を丸くしている。

蓮見 和代(ささやき):ふふ
島崎さん
頭かいてるわよ

島崎 修:次も
来るか

車 健吾:はい!
行きます
充電器も
持って

〈利益の見える車〉 9台/32台〈面談まで〉 16日

細い横の帯の寄り。開いた通帳の行を指で押さえる、年配の女性の手。字は読めない。

〈通帳〉振込 〇〇ファイナンス −120,000円振込 〇〇ファイナンス −85,000円振込 〇〇ファイナンス −236,000円(どの車の分か、書いていない)

蓮見 和代:この3つはね
社長が
「払っといて」
って

車 健吾:これは
どの車の分
ですか?

ホワイトボードの前で、こちらに背を向けたまま固まる、紺のジャンパーの社長。手に持ったペンが止まっている。

大川 剛志:下取りの
車の
ローンの分だ

ノートパソコンの画面の光に照らされた、眼鏡の若い男性の寄り。眉を寄せて、画面の表を上から下までたどっている。

車 健吾:あれ
下取りの車が
32台の表の
どこにも
いません

第2話「1枚の紙に、7台分」

つづく

制作に生成 AI を使用(生成 AI の使い方)

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車屋に、車さんが来た。

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あなた下取りの車が表のどこにもいないと気づいた後を考えたい

AI健吾が通帳の3件の振込から下取りの車を1台ずつ探す話にすると、紙を分けた今回の手がそのまま使えます。大川がなぜ表に入れなかったのかを、責めずに聞く場面も作れます。

あなた大川に聞く場面を

AI健吾「下取りの車は、売るまで店の在庫ですよね。どこに書いてあるか、教えてもらえますか」

送る質問あらすじを踏まえて、次の話の展開を一緒に考えて

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この話で分かること

オートオークションの計算書(けいさんしょ)は、どう分ける?

この話では、1枚の計算書の1行ずつにある車台番号(しゃだいばんごう)で分け、落札の代金と落札料(らくさつりょう)を、その車1台の数字にしました。出品して売れた車の分は、売れた車の数字として別に分けています。

条件・例外

勘定科目や仕訳の形は、会社の会計の決め方によります。税理士(ぜいりし)に確かめてください。

物語との違い

作中の計算書の形・手数料(てすうりょう)の額は架空です。

オークションの落札料(らくさつりょう)は、経費? それとも車の原価?

法人税法施行令第32条は、購入した棚卸資産の取得価額に、購入手数料(てすうりょう)など購入のために要した費用を含めると定めています。落札料は、落札したその車の原価に入る費用にあたります。

条件・例外

手数料の名前と中身は、会場の案内で確かめてください。

1回の振込に、何台分が入っている?

通帳の1行だけでは分かりません。この話の1行には、落札した7台と、出品して売れた1台の差し引きが入っていました。計算書(けいさんしょ)と突き合わせて、車ごとに分けます。

物語との違い

作中の会場の払い方の例です。

勘で仕入れた車は、本当に利益が出ている?

1台ずつの数字を出すまで分かりません。この話では、いちばん残ったのは高い車ではなく、仕入れ担当が勘で買った軽でした。勘が当たっていても、記録が無いと確かめられません。

物語との違い

作中の車・金額は架空です。

この話の用語

オークションの計算書(けいさんしょ)漫画の中で見る
作中の世界の決まり作中の会場の計算書の形です。実際の書類の名前(精算書など)や形は、会場ごとに違います。
作中の世界の決まりこの作品では、オートオークションの会場から届く、落札した車・出品して売れた車・手数料(てすうりょう)と、差し引きの支払いの額を書いた紙を「計算書」と呼んでいます。1行ずつに車台番号(しゃだいばんごう)があるので、そこで分けると車1台ごとの数字になります。
落札料(らくさつりょう)漫画の中で見る
作中の世界の決まり作中の会場の計算書(けいさんしょ)は、1枚に何台分も載り、買った車と、出品して売れた車を差し引いた額を、まとめて1回で払う形です。手数料(てすうりょう)の名前と額は架空です。
現実の事実落札料は、オートオークションで車を落札した時に会場へ払う手数料です。法人税法施行令第32条は、購入した棚卸資産の取得価額に、購入の代価と、購入手数料など購入のために要した費用を含めると定めています。落札料は、落札したその車の原価に入る費用にあたります。

出典

更新日:

この先のこと、自分のこと、いつもの AI に聞いてみてください。

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この話のあらすじ

社長の大川に向かいの店へ行くのを止められた健吾は、仕入れ担当の島崎について、朝のオートオークションへ行く。島崎は10分で5台を落札し、メモは1枚も取らない。先月の計算書(けいさんしょ)は、島崎のトラックの物入れに詰まっていた。店に戻ってそのうちの1枚を広げると、落札した7台と出品して売れた1台が載り、通帳には差し引きの合計の1行だけ。健吾は計算書の1行ずつにある車台番号(しゃだいばんごう)で紙を分け、落札料(らくさつりょう)もその車の原価に入れて、1台ずつの数字を出す。いちばん残ったのは、高い車ではなく、島崎が「勘だ」と言って買った白い軽(18万2,000円)だった。健吾の「勘じゃなくて、当たってたんです。記録が、無かっただけです」に、島崎は初めて頭をかく。利益の見える車は9台に。けれど通帳には、車の名前の無い「〇〇ファイナンス」への振込が3件あった。大川によると、下取りの車のローンの分。下取りの車は、32台の表のどこにもいなかった。

作者

株式会社C.R.M

中小企業の業務改善の DX・AX 支援と、中古車販売会社向けの業務管理システム「CARACT」の開発・運営をしている会社です。

この作品について

粗利の出し方、陸送費や落札料の振り分け、下取りの車のローンの残りまで、中古車1台のお金の流れを店の帳面の側から追えます。

紹介している物

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法人の企画の漫画のため、素材の二次利用には許可が必要です。

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