
小日向 陸:異動って︑
何かの間違い
じゃないですか!

三輪 朔:小日向くん︒
事前審査と本審査は︑
見ている物が違う︒
〈ときわ野銀行の審査の流れ〉事前審査i:申込書に書いた年収・勤め先・ほかの借入れと、その時の信用情報本審査:源泉徴収票などの書類・勤め先への在籍の確認・団信の告知・物件の担保評価・信用情報(もう一度)

小日向 陸:じゃあ︑
事前審査の後に
何か増えたって
ことですか?


ご主人は去年の12月に︑
物流の会社から
自転車店へ移った︒
勤続i︑十か月︒


三輪 朔:前の会社には
8年いた︒
今の店は︑
10か月︒

小日向 陸:でも奥さんは
同じ医院で9年です!
収入を合わせてるんだから︑
支えられます!





森岡 葵:カーテン︑
明日の夜︑
結果が出たら
頼もうね︒

信用情報の照会(ときわ野保証 経由)森岡 葵 携帯電話の端末の分割払い 月4,100円(残り9回)※申込書の「ほかの借入れ」の欄には書かれていない
返済負担率(計算し直し)(133+29+5)÷ 740 = 約22.5%



否決の理由は、教えられません
第2話「勤続十か月」終
この話で分かること
住宅ローンの仮審査(事前審査)が通ったのに、本審査で落ちるのはなぜ?
事前審査は申込書に書いた内容をもとにした見込みの審査で、本審査は書類で収入や勤め先を確かめ、健康状態や物件の担保評価も見るからです。事前審査の後に転職した、新しく借りた、延滞の記録が増えた、などがあると本審査で通らない事があります。
条件・例外
流れと見る物の細かい所は金融機関ごとに違います(出典は一つの銀行の説明の例)。
物語との違い
作中の「本部の審査役が本審査を見る」流れは、ときわ野銀行の決まりです。
住宅ローンの事前審査と本審査の違いは?
ある銀行の公式の説明では、事前審査は申込者の属性と信用力を見て、通常は数日から1週間程度。本審査は返済能力に加えて健康状態や物件の担保評価を見て、1〜4週間ほどかかります。本審査では物件の契約書類や収入の書類を出します。
勤続年数は何年あれば住宅ローンを借りられる?
金融機関ごとに違います。国土交通省の令和7年度の調査では、勤続年数を見る933機関の条件は「1年以上」が661機関で一番多く、「3年以上」121、「2年以上」45でした。
条件・例外
転職の前と同じ仕事か、収入が上がったかなども見る所があります。
スマホの分割払いは住宅ローンの審査に関係ある?
関係する事があります。フラット35 の総返済負担率には、クレジットカードの分割払い・リボ払いでの購入も含まれます。分割払いの返済が毎月ある時は、借入れの一つとして数えられると考えて、申込書の「ほかの借入れ」に書いておくのが確かです。
物語との違い
作中のときわ野銀行は、携帯電話の端末の分割払いも返済負担率に足す決まりです。端末の分割払いの額(月4,100円)は架空の値です。
住宅ローンの保証会社とは?
借りる人が返せなくなった時に、代わりに金融機関に返す保証を引き受ける会社です。国土交通省の令和7年度の調査では、連帯保証を見る842機関のうち529機関が系列の保証会社、401機関が外部の保証会社の保証を求めています。
この話の用語
- 事前審査と本審査漫画の中で見る
- 作中の世界の決まり作中の流れ(支店の融資課が受け、本部の審査部の審査役が本審査を見る)は、ときわ野銀行の決まりです。
- 現実の事実事前審査(仮審査)は、申込書に書いた内容をもとに、借りられる見込みを先に確かめる審査です。本審査は、収入の書類や物件の書類を出して、返済の力に加えて健康状態や物件の担保評価まで確かめます。ある銀行の公式の説明では、事前審査は数日から1週間程度、本審査は1〜4週間ほどかかるとしています。
- 勤続年数漫画の中で見る
- 現実の事実今の勤め先に何年勤めているかで、収入が続くかを見る項目です。国土交通省の令和7年度の調査では、勤続年数を見る933機関の具体的な条件は「1年以上」が661機関で一番多く、「3年以上」が121、「2年以上」が45でした。
- 連帯保証と保証会社漫画の中で見る
- 作中の世界の決まり作中のときわ野銀行の住宅ローンは、系列の「ときわ野保証」の保証が要る決まりで、信用情報の照会も保証会社が行います。
- 現実の事実住宅ローンでは、借りる人が返せなくなった時に代わりに返す保証を、保証会社に頼む形が多くあります。国土交通省の令和7年度の調査では、連帯保証を審査で見る842機関のうち、529機関が「系列の保証会社の保証が必要」、401機関が「外部の保証会社の保証が必要」と答えました。
出典
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この話のあらすじ
木曜の夜、駅前支店の小日向は審査部の三輪に電話で食い下がる。「異動って、何かの間違いじゃないですか。事前審査は通ったんですよ」。三輪は、事前審査と本審査では見ている物が違うと答え、夫の慎吾の勤続10か月(前の会社には8年)と、妻の葵の9年の勤めを、保証会社の保証と合わせて見る。照会の明細には、申込書に書かれていない葵のスマホの端末の分割払いがあり、返済負担率は約22.5%になるが、通る範囲だった。同じ夜、慎吾は前の家から転送されてきた知らない会社の封筒を、開けずに棚にしまう。21時40分、次長の能勢が稟議書を三輪の机に置く。「異動がある。明日の朝までに、否決で書け」。
作者
ニノ家を買う・税を納めるといった、暮らしのお金の手続きの裏側を描いています。
この作品について
住宅ローンの審査で何が見られているか(国土交通省の調査の審査項目)、返済負担率の計算と含まれる借入れ、事前審査と本審査の違い、信用情報と個人信用情報機関、落ちた時にできる事を、否決の一日を審査役と申込みの夫婦の両方の側から描いています。銀行「ときわ野銀行」と保証会社「ときわ野保証」は架空で、稟議の流れや結果の知らせ方はこの銀行の決まりです。
制作に生成 AI を使用。企画・編集:H株式会社・利用ガイド